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『笑の大学』(2004)

『笑の大学』(2004)_e0033570_1720277.jpg太平洋戦争の時代。笑ったことのない検閲官と、笑いに命を掛けている喜劇作家。無理難題をふっかけ、時局に相応しからぬ喜劇を上演中止に追い込もうとする検閲官。検閲官の要求を受け入れながらも、自分の色は滲ませた台本に書きなおしてゆく作家。二人の対立は、いつしか一つの作品を仕上げる為の共同作業の様相を呈して行くが・・・。

元々は舞台の二人芝居を映画化したものだけあって、ある種の密室劇というか、限定された空間のみのシチュエーション・コメディになっている。それが退屈かというとちっともそうではなく、きちんとメリハリのついたものになっているのはお見事。これは演出と脚本のお手柄だけでなく、偏に役所広司の巧さだろう。
相手役の稲垣吾郎には少々荷が重かったかもしれないが、辛うじて受けとめたという印象。というよりも、少々暴投気味の球を投げても、それを役所広司がきちんと返してくれているからだ
Tracked from ◇◇ Pinky Coa.. at 2006-04-18 20:38
タイトル : 笑の大学
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Tracked from *Sweet Days*.. at 2006-08-02 22:29
タイトル : 『笑の大学』
三谷幸喜脚本、役所広司、稲垣吾郎主演のコメディ。 昭和15年、第二次大戦に突入し、日本が戦争一色になろうとしていた頃。表現の自由に国家から圧力がかけられるようになっていき、演劇や喜劇などの芸術に対する圧力もどんどん強くなっていった。 その、喜劇の台本の検閲をする役人が、向坂@役所広司。彼は生まれて一度もお腹から笑ったことがないと言うぐらいお堅い人間で、尚更喜劇の台本への規制を厳しくしていた。 そんな向坂の所に、ある日自分の書いた本を持ってきた若き青年喜劇作家、椿一@稲垣吾郎。彼は劇団『笑の大...... more
Tracked from 京の昼寝~♪ at 2006-08-02 23:05
タイトル : 『笑の大学』
■監督 星 護 ■キャスト 役所広司、稲垣吾郎、高橋昌也 ■原作・脚本 三谷幸喜 三谷幸喜作の傑作舞台が遂に映画化! 舞台は昭和15年、戦争への道を歩み始めた日本で、国民の娯楽である演劇が規制され、台本も上演前に検閲を受けていた。そんな時代に、警視庁の取調室で、二人の男が出会う。  1人は笑ったことがない男、情け容赦ない検閲官・向坂睦男(さきさかむつお)(役所広司)  1人は笑いに命をかける男、劇団・笑の大学・座付作家・椿一(つばきはじめ)(稲垣吾郎) 「笑」を排除するための検察官の要求は皮肉...... more
Tracked from OmuhaCinema at 2006-08-02 23:19
タイトル : 笑の大学
 最初、名前だけ聞いたときはそのままの意味と思っていた。 しかしこれは劇団の名前、主人公 椿 一が脚本と演出をつとめる職場なのである。 映画というと幅広く舞台を使うけれど、三谷作品は狭い空間-ここでは浅草の劇場“笑の大学”から警視庁の検閲室がほとんど-で話をふくらませることにおいてとてもうまく表現している。 話の舞台の大半が検閲室で繰り広げられる。 しかし、同じ舞台のセット、同じ講堂の繰り返しといっても決して飽きさせないのがまたすごいところなのだ。 ストーリーもいたってシンプル。 脚本家・椿が検閲...... more
Tracked from ルーピーQの活動日記 at 2006-08-02 23:31
タイトル : ■笑の大学
時は昭和15年。劇団『笑いの大学』脚本家の椿一は上演許可を貰うべく台本の検閲を受けに行く。新たに赴任した検閲官は“心から笑った事がない”向坂睦男。果たして椿は向坂の無理難題をクリアして無事に芝居を上演する事が出来るのか・・・? 三谷幸喜の傑作舞台を映画..... more
Tracked from UkiUkiれいんぼーデイ at 2007-09-16 16:40
タイトル : 笑の大学
“笑う”という感情の表現は、ナチュラルキラー細胞を活性化し、免疫力を高めるチカラもあるくらい身体に良いらしい。 しかしかつて日本では、その“笑うという表現”さえも規制され自由の無かった時代があった。 昭和15年 第二次世界大戦が始まっていた。 冷ややかな感じがする警視庁の取調室での検閲風景。 この作品はいわゆる密室劇である。 検閲官・向坂(さきさか)と、劇団専属の作家・椿 一の二人芝居が延々と続く。 実はこの芝居にはラジオ、舞台、映画の3バージョンがある。 検閲官に...... more
Tracked from みかんのReading .. at 2008-10-24 15:57
タイトル : DVD『笑の大学』
笑の大学 スペシャル・エディション  日本が戦争へと突き進んでいた昭和15年。国民の戦意高揚の妨げになると様々な娯楽が取締りの対象となっていたこの時代、演劇もまた台本の段階で厳しい検閲を受けていた。警視庁の取調室では2人の男が新作喜劇を巡って熱い火花を散らしていた。一人は、一度も笑ったことがない厳格な検閲官・向坂睦夫。相対するは、笑いに命をかける劇団“笑の大学”の座付作家・椿一。向坂は台本から“笑い”を排除しようと椿に無理難題を突きつける。上演の許可をもらうためその要求を聞き入れながらも、な...... more
Commented by Brian at 2006-06-13 20:25 x
TBありがとうございます。
役所広司さんの魅力がいっぱいでしたね。
素敵な役者さんだ。
Commented by odin2099 at 2006-06-13 22:26
色々な作品に出過ぎな気もしますが(苦笑)、
それでも凄い役者さんだなぁ、と思います。
by odin2099 | 2005-05-28 23:40 |  映画感想<ワ行> | Trackback(7) | Comments(2)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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