『マネー・ボール』 マイケル・ルイス
2006年 04月 12日
どこかの国の金持ち球団にも当てはまる傾向だけれども、何となく納得してしまいそうな理屈でもある。でも、本当にそうだろうか?
ここに一つのメジャーリーグのチームがある。
オークランド・アスレチックスは、選手の総年棒がメジャー全球団の中で下から数えた方が早いくらいだ。メジャー屈指の金持ち球団であるニューヨーク・ヤンキースと比べると、およそ三分の一。しかしアスレチックスは毎年のようにヤンキースと優勝争いを繰り広げている。何故そんなことが起こるのだろうか?

アスレチックスのGMビリー・ビーン。
彼は他の人が使おうともしなかったデータを用い、他の人とは違った基準で選手を評価し、他球団で燻っていた選手を安く獲得し、他球団が指名しそうもない選手をドラフトで入団させ、そして自分にとっては不要の選手を他球団に高く売りつけ、この傍から見ると奇跡のような結果をおさめているという訳だ。
こういう本に対して、野球ファンだけでなくビジネスマンも得る事が多く必読!
・・・などということは言いたくはないが、単なるサクセス・ストーリーに終始していない興味深い内容だし、こういった発想の転換は、野球ファンのみならず目から鱗ではないだろうか。
日本の球団ももっと抜本的な改革をして欲しい。

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