『モスラ』(1961)
2006年 04月 15日
これまでよりお金を掛けてるなぁと言うことが如実に窺われる華やかな作品で、小泉博、志村喬と並んでフランキー堺や上原謙、それにザ・ピーナッツがメインというキャスティングにも現れている。なにせ佐原健二や平田昭彦らがホンのチョイ役なのだから。
憎々しさの中に、どこか愛嬌のある悪役を演じたジェリー伊藤が出色。
『空の大怪獣ラドン』以上に緻密なミニチュアワークも見所で、渋谷駅周辺や東京タワーなどの描写も緻密である。
難を言えば、ニューヨークを模したニューカークという大都会に舞台が移ると、ロケーションが出来ない等の理由から全てミニチュア処理になってしまった為に、せっかくのクライマックスがチャチに感じられてしまうことか。

人間側に明確な悪人を設定しているが故に、怪獣側へ感情移入出来ないこともあるし、この作品をファンタジーとして捉えることはどうしても出来なかった。キャラクター描写も含めて、作品のテンポ、タッチその全てが自分には合わないようで、怪獣映画ファンとしては非常に残念でもある。


モスラ 1961年 本多猪四郎 監督 円谷英二 特技監督 田中友幸 制作 古関裕而 音楽フランキー堺 小泉博 香川京子 ジェリー伊藤 ザ・ピーナッツ 上原謙 志村喬 佐原健二 平田昭彦 河津清三郎 ダン・ユマ これは怪獣映画ではありません。 キッ....... more

これ、怪獣映画とは、、、思えませんでした。
燃える海を、モスラが泳ぐシーン、本物にしか見えなかった、、、
でも、合わなかったというの、なんかわかる気がします。
子供を狙っている感じなんだケド、大人向け?と思えたりもするし、、、
小泉さん、ず~っと、ひげ面の方が良かったのに。
てかあの子、弟?というのにびっくりでした。
今観ても度肝を抜かれるようなショットが幾つかありますし。
自分がこの作品を好きになれない理由は幾つかあるんですが
――例えば虫が嫌いだとか――これが仮に主演がフランキー堺でなく、
音楽も伊福部昭だったりしたら、案外気に入っていたかも知れませんね。