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『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ

読書好きの友人たちは当然のように学生時代に読んでいたが、僕は映画を見た後で興味を持ちながらも、結局長い間手に取ることはなかった。
そして不思議に思ったものだ。何故映画は原作の半分までしか描いていないと言われているのか。ファンタージェンから少しだけ成長して戻ってきたバスチアン、これはこれできちんと完結しているのではないか(その後続編が作られるが)。
それに物語を充分に楽しめたという思いもある。その答えを知るには読むしかない。というわけで文庫化を機にようやっと手に取る気になった(実はハードカバーも持っている・・・)。
『はてしない物語』 ミヒャエル・エンデ_e0033570_0131497.jpg
で、読んで納得。何のことはない、映画は原作の前半部分に独自の結末を付けただけだったのだ。これでは作者がクレームを付けたくなるのもわかる。むしろ映画では省かれた後半部分こそ、作者が訴えたかったことではなかったのか(残念ながらその後映画化された後半部分は、大筋をなぞるだけに終始してしまっていたのだが)。

しかし映画を楽しんでしまった僕には、これを持って映画を「否」とは出来ない。例え原作信奉者には許し難い出来映えだったとしても、作品の認知度の上昇と新たなファンの獲得は果されたという「功」の部分もあると思うからだ。そして映画を気に入った人には、次なるステップとして原作小説を手にとってもらえば良い。現に自分がそうだったし、結果的にはどちらも楽しめたのだから。

ちなみに原作で描写されるバスチアンは「十か十一くらいの背の低い太った少年」。そのままでは流石に映画化は難しかったのだろうが、原作ファンはこの時点で拒絶反応があるのだろう。
by odin2099 | 2004-12-12 15:54 | | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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