『天使と悪魔』 ダン・ブラウン
2005年 04月 17日
世界的に著名な象徴学者であるラングドンのところへ、スイスにあるセルン(欧州原子核研究機構)の所長から、男の全裸死体に押された焼印の紋章についての照会が来る。それは遥か昔に絶滅したはずの、秘密結社イルミナティのものだった。殺されていたのはセルンの科学者で、最近彼が秘密裏に世界で初めて大量の反物質の生成に成功していたこと、そしてこのサンプルが既に何者かによってヴァチカンに持ち込まれていることが判明。しかも核の数十倍のエネルギーを持つサンプルは安全装置が外され、24時間以内に爆発の危険がある。ラングドンは、殺された科学者の娘であり共同研究者でもあったヴィットリアと共にヴァチカンへ飛ぶが、おりしもその日は新しいローマ教皇を選ぶ選挙会(コンクラーベ)当日。しかも次期教皇の有力候補である4人の枢機卿が揃って姿を消していた。
ということで、誘拐された枢機卿の救出と盗まれたサンプルの奪還を目的としたラングドンたちとスイス衛兵隊によるタイムサスペンスが繰り広げられるのだが、かつて自分たちを迫害し続けたカトリック教会に復讐するため公共の場で一人ずつ枢機卿を殺害していくという犯人の予告に対して、ラングドンが知恵を振り絞りその場所を突き止めようとするのが要点。
その際に多くの薀蓄が披露されるという次第である。
その謎解きや、犯人の正体とその目的に関しては、余程キリスト教や西洋美術に対する知識でもない限りは成程と肯ける性質のものではないと思うのだが、そんな小難しい理屈に頭を悩ませるまでもなく、怒涛の展開のアクション・スリラーとして充分に楽しめる逸品。先日ローマ法王が現実に亡くなり、まもなく実際にコンクラーベが開催されるが、そういった面からもタイムリーな作品になった。
{/book/}「天使と悪魔」(上・下)ダン・ブラウン ★★★★ 「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍有名になったダン・ブラウンの第一作。個人的にはこの「天使と悪魔」の方が好みだったかもしれない。上下巻あわせて700ページ近い作品を大雪で家に篭っていたために一気に読んでしまった。 主人公はハーヴァード大学教授で宗教象徴学専門のロバート・ラングドン。舞台はローマ、ヴァチカン。 秘密結社〈イルミナティ〉の焼印が押された死体が発見されたことから事件が回り始める。折りしもヴァチカンではローマ教皇選出のためのコン...... more
「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンさんの作品で、文庫化されたので購入。映画公開のこの時期に、映画の帯をつけて売るなんて、商売上手〜。(角川文庫) で、内容。スイスにある高等研究機関のCERNで物理学者がショッキングな方法で殺害される。例のごとくたたき起こされて呼びつけられたラングドン教授。物理学者の研究内容が盗まれ、ローマ教皇の選挙・コンクラーベが史上最悪の危機に見舞われ、ラングドンは否応なく巻き込まれて……という荒唐無稽なプロット。 読み始めたら止まらなくなり、2日かから...... more
実は、こちらの方が 「ダ・ヴィンチ・コード」より 先きに書かれていたんですね。 だから、ロバート・ラングドン 主役の第1段なのかな〜。 今回の舞台は、ヴァチカンです。 ハーバード大学で宗教的象徴を専門とするロバート・ラングドンは、 スイスのセルン科学研究所長のコーラーから電話を受け、 科学者のレオナルド・ヴェトラ博士が、他殺体となって発見され、 死体の胸にある紋章の焼印についての説明を求められる。 その紋章は、今はもう歴史から消えたはずの 秘密結社"イルミナティ"のものだった...... more
天使と悪魔 ダン・ブラウン 角川書店 ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け 、ある紋章についての説明を求められる。 それは十七世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社"イルミナティ"の伝説の紋章だった。 紋章は男の死体の胸に焼印として押されていたのだという。 殺された男は、最近極秘のうちに大量反物質の生成に成功した科学者だった。 反物質はすでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持込まれていた―。 ///////////////////////////...... more
○書籍紹介○ハ−ヴァ−ド大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。紋章は秘密結社<イルミナティ>一七世紀にガリレオが創設した科学者たちの結社のもので、この世にはもう存在しないはずの伝説の紋章だった。それが男の全裸死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに世界初の大量反物質の生成に成功した科学者。反物質は核の数十倍のエネルギ−を持つが、既に殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持ち込まれたという。スピ−ド感あふれ、ひねりと...... more
シェアブログ1152に投稿 天使と悪魔 (上) (角川文庫)ダン・ブラウン 越前 敏弥 角川書店 2006-06-08売り上げランキング : 30553おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ダ・ヴィンチ・コードで有名なギ..... more
『天使と悪魔』上下巻 ダン・ブラウン 角川書店【comment】この物語をそのまま映画にしたら、絶対に面白いはずだぁ〜以前、本屋さんで何の気なしに手にしたハードカバー『ダ・ヴィンチ・コード』にハマりにハマり、出版されているダン・ブラウンの作品は続けて読んだ。その後、『ダ・ヴィンチ・コード』が映画化されると知って物凄く喜んだが、、、主人公ラングドンをジョニー・デップをイメージして読んでいた私としては(照)、トム・ハンクスが演じると聞いて、かなりショックを受けたものだ(笑...... more
今日はちゃんとレビューを書けます、Agehaさんです。 ・・・やっぱり映画原作本やんかってそこはつっこまない。(^▽^;) 「ダヴィンチ・コード」2004年5月、「天使と悪魔」2003年10月ってことは ホントは「天使と悪魔」のほうが先に出版されてたんで... more
第2作の「ダヴィンチ~」のほうが断然有名になってしまいましたが、この第1作もとても面白かったと思います!
実は映画化のトム・ハンクスがどうもラングドンのイメージじゃ無いんですよね~。
もうちょっと若いような気がするのですが。
流石に今のハリソン・フォードじゃ辛いですが、さて誰が適任なんでしょうか?
年齢的にはトム・クルーズやブラッド・ピット、キアヌ・リーヴス、ニコラス・ケイジ、ジョージ・クルーニー、ジョニー・デップ、クライヴ・オーウェンあたりかなぁとも思いますが、う~ん、イメージじゃないな・・・。
とてもおもしろかったです。
私としては、「ダ・ヴィンチ・コード」より、こっちのほうがお勧めですね。
で、MYブログの記事にここを載せさせて頂いたのですが、ご都合が悪ければ、即消しますので、おっしゃってくださいませ。
先にお断りすべきところ、順序が逆になり、申し訳ありません。
『ダ・ヴィンチ・コード』、『ダ・ヴィンチ・コード』と騒いでる輩には、
「先ずこちらを読め!」と強要しております(笑)。
両作品を比べると、こちらの方を推している人は多いようです。
自分もこちらの方が好きなので、それゆえに映画化は大事にして欲しいなぁと願っております。
同意見の人がいるのは心強いなぁ(笑)。
イルミナティというのは実在した組織らしいですが、
その記述自体は、例によって専門家を唸らせ・・・
ではなく、怒らせているみたいですね(苦笑)。
でも本当の秘密の組織ならば、
専門家と称する外部の者が、実態を掴むことは出来ないんじゃないのかなぁと思っています。
まぁだからといって何でもかんでも書いて良いってわけではないですけど。
『ダ・ヴィンチ・コード』より『天使と悪魔』のほうがおもしろいですね。
映画の完成が楽しみです。
トム・ハンクスのラングドン役は・・・・どうなんでしょうね(;・ω・A
イメージと違うような気がしますけど。
いよいよ映画版も始動したようですが、どんな出来になることやら。
期待半分不安半分というところでしょうか。
トム・ハンクスは、せめて髪型だけは変えて欲しいんですけどね(苦笑)。
私もコンクラーベが行われる頃にこの作品を読みました。
なんだかタイムリーだったので、尚更興奮したりして。
これは傑作ですよね~蘊蓄にもワクワクしました。
映画化は心配ですが、ユアンのカメルレンゴには期待しています♪
前作も脇役のキャストは良かったですもんね(笑)。
問題は主役なんだな。
映画観る前に原作を読み返したいところなんですが、時間が取れるかなぁ。
でも失望したくないから、敢えて読み返さないほうがいいかな。
突然ですがお仕事ブログのほうからTBさせていただきました。
あちらでは「書店員の顔で映画の話ばっかし」してますが。(笑)
海外小説を映画公開前に自分から読むことは珍しくて
でもこれかなり面白かったです。
文庫のカバーが映画仕様になって入荷してきました。
ダンブラウン祭りの準備万全?(笑)
見慣れないところからTBが飛んできたので、ちょっとビックリ(笑)。
そうそう、カバー変わってましたねー。帯だけかと思ってたのに。
『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだ人は損をしている、何故ならこちらを読んでいないから、てな感じの宣伝がなされてますが、確かにこっちを読んでない人は損をしてるかも。
でも本来ならばこちらを先に読み、その後で『ダ・ヴィンチ』を読んで欲しいんですけどね。
映画は時系列を逆にしちゃってるようですが、大丈夫なのかな。