『ダ・ヴィンチ・コード』 ダン・ブラウン
2005年 04月 25日
「読みたい!」と思ってからほぼ一年、その間にあっという間に世間を席巻する一大ムーブメントになってしまったのには驚いた。
というのもキリスト教の消された伝承や聖杯の謎など、個人的には多いに興味をそそられる題材ではあるものの、こういったものへの関心は一部のマニアックな人間のものだと思っていたからだ。
ある種のマニアだけが読んでニンマリ、という代物だとばかり思っていたので、よもやベストセラーになるなんて、という感じ。キリスト教圏ではない我が国も然りで、自分だって全て知ってるわけじゃないけれど、みんなこれ読んでわかるのかなぁと心配になるが、だからこそ解説本、副読本の類も売上げリストの上位に食い込んだのだな、と納得。
かくいう自分も何冊か手に取ってるし。
それに冒頭に掲げられた一文に、「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」とあるせいもあるのだが、やれ嘘っぱちだ、冒涜だ、いや画期的な発想だ云々と、みんな熱くなり過ぎ。
これは学術書じゃなくて、小説(フィクション)だってことを忘れているんじゃなかろうか。いや、それとも誰もが無関心ではいられなくなるくらい魅力的な題材を選んだ作者の勝ちということか。

気になる映画版の方は、アキバ・ゴールズマンの脚本、ロン・ハワードの監督の下、ロバート・ラングドンにトム・ハンクス、ソフィー・ヌヴーにオドレイ・トトゥ、リー・ティービングにイアン・マッケラン、マヌエル・アリンガローサにアルフレッド・モリーナ、ベズ・ファーシュにジャン・レノという面々で製作中(そろそろクランクインのはず)。
しかし『天使と悪魔』とこの『ダ・ヴィンチ・コード』両方を読んで、ラングドンにトム・ハンクスをイメージする人は少数だと思うし、その他のキャラクターたちもちょっと首を傾げたくなる配役。おそらく映画なりの(大胆な?)脚色が施されているのだろうと思うことにして、映画は映画として楽しみたい。

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