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【徒然なるままに・・・】

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「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”

『検事長ゲイツの犯罪/ドリームチーム弁護団』 シェルドン・シーゲル

『ドリームチーム弁護団』の続編で、今回の仕事は殺人事件の容疑者として逮捕された地区検事長の弁護。しかしその検事長というのが前回の仇敵だったスキッパー・ゲイツ!
確かにゲイツは鼻持ちならない人物だが、さりとて殺人を犯すとも思えない。マイク・デイリーは同じく弁護士の元・妻ロージーや、元警官で私立探偵のピートら御馴染みの面々を率いて裁判に挑んでゆく。

e0033570_214851.jpg前回同様に、容疑者は本当に殺人を犯したのか、それとも他に真犯人がいるのか、誰が本当のことを言っているのか、嘘をついているとしたらそれは何のためか、事件の裏側にはどんな事情が隠されているのか、という興味でグイグイ引っ張ってゆく。

といっても謎解きのサスペンスを楽しむというより(ラストがちょっと肩透かしなのが玉に瑕・・・かな)、目玉は法廷での丁々発止の遣り取りにあり、この部分が長すぎる、饒舌すぎるという声も多いようだけれども、僕は大いに楽しんだし、文庫本で700ページ近い分量も一気に読み終えた。前作同様マイクの一人称で展開されるのも良い。

「ドリームチーム」と翻訳で名付けたのは大げさ(あるいは嫌味)にも感じるが、マイクがチームを組む面々だけでなく脇役も個性豊か。作者も他のキャラクターを使ったスピンオフの構想を持っているらしい。実現したらそちらも読んでみたいが、だがその前に本家の続編を是非何とかして欲しい。
三作目は既に2~3年前に刊行されているらしいのだが、一向に翻訳されていないのだ。頼むよ。
by odin2099 | 2005-10-20 06:08 | | Trackback | Comments(0)
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