『スター・ウォーズ/セスタスの偽り』 スティーヴン・バーンズ
2005年 07月 18日
ドゥークー伯爵がこのJKを大量に注文し、共和国を離脱させようとする動きがあることを察知したパルパティーン議長は、ジェダイ・ナイトのオビ=ワン・ケノービとキット・フィストーの二人に協力を依頼した。
財政難のセスタスは、確実に資金提供をしてくれる側につく可能性がある。そこで共和国大使としてオビ=ワンが外交交渉を進める一方で、キットが地元のゲリラ組織に接触し、偽装作戦で政府に圧力をかけようというのだ。しかし順調に運ぶかに見えた矢先、全ての歯車が狂いだす。その背後にいたのは、ドゥークーの命を受けたアサージ・ヴェントレス・・・。

今回の主人公はオビ=ワン・ケノービで、彼の”良い人ぶり”が全開。相棒は珍しやキット・フィストーで、アニメ『クローン大戦』では無敵振りを発揮するものの、映画『エピソード3』ではあっけない最期を遂げる彼の活躍も楽しめる。ただしアナキン・スカイウォーカーはお留守番(?)で、冒頭にしか出てこない。
新しい趣向としては、”ネイト”と呼ばれるARCトルーパーの一人にスポットを当てたことで、彼がジャンゴ・フェットのかつての恋人だったという女性と知り合い、クローン兵士としてではなく、一人の”人間”として成長していく過程が描かれていることが挙げられる。
ともすれば”その他大勢”扱いのヤラレ役にもドラマを設定したことで、作品世界の幅が広がったようにも思うが、そうなると例の<オーダー66>はどういう意味合いを持つのかがちょっと気にはなってくるが・・・。