『スター・ウォーズ/ジェダイの試練』 デイヴィッド・シャーマン/ダン・クラッグ
2005年 07月 23日
そんな中でコルサントが送った援軍の指揮官は、ジェダイ・マスターのネジャー・ハルシオン。別任務に就いて不在のオビ=ワンの友人でもある彼は、一人残されたオビ=ワンのパダワン、アナキン・スカイウォーカーを自分の副官に任命し共にプリシトリンへ向かうことになったが、実はハルシオンは”海賊”スレイク逮捕の任を受けて追跡中に、自らの艦をスレイクに奪われ謹慎中の身だったのだ。
両者は見事に共同戦線を張り、プリシトリンを奪回することが出来るのか。

全編戦い、戦い、これまた戦いといった感じの<クローン大戦>ノベル第3弾。
前作はオビ=ワンが単独で(といってもキット・フィストーが一緒だったが)活躍する物語だったが、今回はアナキン主役である。
彼を導く立場となるネジャー・ハルシオンは、スピンオフ世界では有名なコラン・ホーンの祖父という設定。ジェダイに恋愛はご法度という設定だが、今作では共に隠れ妻帯者であるネジャーとアナキンがコンビを組むという面白い趣向もある。
そのネジャー・ハルシオン、ジェダイ・マスターの割に良く言えば人間的、悪く言えばかなり間抜けなキャラクターなのが困りもの。コラン君もお祖父さんがこんな人だとは思わなかったんじゃなかろうか?
舞台は『エピソード3』の半年前という設定で、この戦いの後アナキンは目出度くナイトに昇格するようだ。いよいよ『3』とのリンクも明確になり、アナキンのダークサイド転落への伏線もチラホラ。
というよりも今回の事件そのものが、それを目的にダース・シディアスが仕組んだとも言えるのだが・・・。