『スター・ウォーズ/暗黒の会合』 ショーン・スチュワート
2005年 07月 27日
<クローン大戦>ノベルの第4弾で、前作『ジェダイの試練』直後の物語。
アナキン・スカイウォーカーは、パダワンを卒業して騎士に昇格しているという設定。今回の中心になっているのはヨーダで、<新三部作>では象牙の塔に閉じこもった賢人・隠者といったイメージの強いヨーダが、初登場の『帝国の逆襲』の時のような我侭で頑固、お茶目な老人っぽい雰囲気を漂わせているのが特徴。併せてパダワン時代のドゥークーにも触れられているため、作品世界がより深く掘り下げられているようだ。
他にスカウトとウイーという二人のパダワンにもスポットが当てられ、特に『エピソード3』のチョイ役から抜擢されたウイーというキャラクターがドゥークーとアナキンとの対比にも用いられている。
しかしこの作品を読んだあとでは、『エピソード3』でのドゥークーはあっけない。
途中でアサージ・ヴェントレスからダース・シディアスへの反逆を焚きつけられたときの反応など、『エピソード3』で全く触れられずに終わらせるのは勿体無い。
