『スター・ウォーズ/エピソード3~シスの復讐~』 マシュー・ストーヴァー
2005年 04月 09日
もちろん実際の映画と小説には色々な点で差異は生じているだろうが、これを読めば物語はどう進み、どういう結末を迎えるかを知ることは出来る。映画を見てのインパクトを大事にしたい人は決して手にとってはならないが、少しでも早く最新作の全貌を知りたいという人にとって、その欲求に打ち勝つことは容易ではないだろう。
まだ公開前ということもあってネタバレは極力控えるが、一つ言えることは、この物語を読んだ後では、ダース・ヴェイダー(アナキン・スカイウォーカー)とオビ=ワン・ケノービ、それにヨーダとパルパティーンに対する見方、延いては<クラシック・トリロジー>そのものに対する受け止め方がかなり違ってくるだろう、ということである。
正直言ってサーガ全体の整合性という点では些か納得し難い部分もあるのだが、それは映画そのものを見た後で改めて考えてみたい。
それにしても今回一番驚いたのは、昨年あたりからWeb上で流出していたストーリーやキャラクター、シチュエーションに関する情報が、思いの他”正確”だったことだ。情報の管理・統制には厳格だったルーカス・フィルムとしては考えにくいことだが、あるいは例え事前にネタバレがあったとしても大丈夫という、作品に対する絶対の自信から来ているのかもしれない。