『影との戦い』<ゲド戦記I> アーシュラ・K・ル=グウィン
2005年 01月 02日

それと、ゲドって結構厭な奴なんだけど、生まれ育った環境を考えると、ある程度仕方ないかな、とちょっと同情出来るようになったのも、自分の20年間の成長の証?・・・んな訳ないか。
<ゲド戦記>といえば、映画『ガメラ2/レギオン襲来』でさりげなく(?)取り上げられてからまた注目を集めるようになった気もするが、最近の話題はアメリカでTVのミニ・シリーズ化され、原作ファンの不評を買ったことだろうか。怖いもの見たさで一度は拝見したいものだが、さて日本で見られる機会があるかどうか。
怖いもの見たさといえば、原作の大ファンだという宮崎駿監督が以前から映像化を熱望している、とも伝え聞くが、原作クラッシャーのこの監督のこと、こちらもあまり歓迎出来そうもない。
『指輪物語』や『ナルニア国ものがたり』が超大作映画として作られる昨今、然るべき手腕を持ったプロデューサーが、原作に対する愛情と熱意を持った監督を起用して、是非とも映画化して欲しいものだが・・・。

映画版「ゲド戦記」を見て、いまいち納得できなかった所も多かったので、原作本をほめている方が多かったので、原作バージョンを読んでみました。 まず、読んでみて思ったのが、映画とは随分設定が違うこと。私が読んだのは、原作の1巻目だけだから仕方がない部分もあると思いますが、ハイタカ(ゲド)に纏わる重要な部分が、映画では恐ろしく端折られていたんだなーと、つくづく実感しました。 今回の「影との戦い」では、ゲド(ハイタカ)が、天賦の才を持ちながらも、未熟な精神の為、様々な試練にぶつかるというシーンが詳しく...... more