人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『アレキサンダー』 オリバー・ストーン他:脚本

『アレキサンダー』 オリバー・ストーン/クリストファー・カイル/ラエタ・カログリディス:脚本

著者名は上記三人の脚本家と「鎌田三平:編訳」という表記。
映画『アレキサンダー』のノベライズだが、これは脚本を元に日本独自で小説化したもの、ということになるのだろうか。
竹書房文庫で出ているノベライズには珍しくないパターンでもあるが、なんとなく箔がついていないというか、有難味が薄いような気もする。

脚本が元だけあって、場面転換のタイミングをはじめ展開は映画と殆ど一緒。映画鑑賞後に読むと、一つ一つの場面が脳裏に浮かび、もう一度作品を見たかのような気にさせられる。
字幕では伝わりきらない台詞のニュアンスや、キャラクターの内面まで描写してくれている点もありがたく、より深い理解の一助になるというわけだ。
ヘファイスティオンの死の真相や、毒杯を呷るに際してアレキサンダーが全てを承知の上だったことなど、映画ではなかなか伝わらない(あるいは割愛したか、意図的にぼやかしている)部分が興味深い。
映画を見て、物語を(登場人物たちを)今一つ把握出来なかった、と思う人には一読をお奨めしたい。
『アレキサンダー』 オリバー・ストーン他:脚本_e0033570_19471268.jpg

by odin2099 | 2005-03-12 22:16 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


by Excalibur
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31