『ジークフリート伝説/ワーグナー「指環」の源流』 石川栄作
2005年 01月 24日
ブリュンヒルト伝説、ブルグント伝説から「歌謡エッダ」、「ヴォルスンガ・サガ」、「ティードレクス・サガ」など様々な伝説・伝承を経て、ドイツの中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』が成立していく過程、そしてそれを踏まえた上でワーグナーが楽劇『ニーベルングの指環』四部作として結実させていく流れを、順を追って解説してくれる。
302頁で¥1,000(!)と文庫本としては値が張るが、講談社学術文庫という性格を考えれば致し方のない面も。ハードカバーの豪華な研究書と違って、手軽に手に取れるし。