『ウルトラマン STORY 0』1 真船一雄/監修:円谷プロダクション
2005年 10月 14日
シリーズの続編かつ『仮面ライダーZX』のリメイクである『SPIRITS』とは違い、こちらは題名どおり『ウルトラマン』の前日談。かつて70年代に、内山まもる、かたおか徹治らが小学館の雑誌で発表したような番外編エピソードということになるが、絵柄の雰囲気などは居村眞二のものに近いか。
プラズマ太陽によって一度は救われたものの、何者かの干渉により突然変異で異形の姿となってしまった光の国の住人たちは、その影響によって、恐ろしいまでの凶暴性・攻撃性を身に着けた動植物たちの暴走を食い止めるのが自分たちの使命だ、と全宇宙に散らばっていく第1話に始まりゾフィーやセブンの過去話と続いていくが、今のところこれといった新鮮味はない。本編への登場はまだないが、早くもレオやアストラが出ているのが興味深く、どの時点でM78星雲の住人たちと絡んでくるのかはちょっと気になる。
気になると言えば、その他大勢のウルトラ戦士の中にティガ、ダイナ、あるいはガイア系のデザインが混じっていること。彼らとの関連性も描いていくのだとすれば、これはチェックし続けていく価値はありそうだ。いっそのこと、コスモスやネクサス、マックスらも登場させてオール・ウルトラマン物に仕上げてくれれば嬉しいが、そこまで望むのは酷だろうな。