『ウルトラQ』⑨
2024年 06月 17日

必死の思いで抜け出した由利子だったが、淳や一平たちは既に由利子は亡き者として扱っており、傷心の由利子は施設へと戻る。
そこへ由利子が生きていると知った淳や一平たちがやってくるのだが…。
太古の昔の人類は今より巨大だったが、いつ誰の手によって現在のサイズに縮小されたのだろうか――といったナレーションで締め括られるのだが、物語の主眼は人が大きくなったり小さくなったりではなく、そのことによってこれまでの様々な繋がりが断ち切られ、居場所を失った人は孤独に耐えられるだろうか、という方に置かれているのだろう。
計画そのものが由利子の夢オチということでケリがつくのだが、もしかすると本当に淳や一平も縮小人間になる選択をしたのでは、という余韻を残して終わっている。
だがパゴスは大して出番もなく、また最後も割とあっさり倒されてしまう。
ではなく、大好きなおばあちゃんの脚が治ってまた歩けるように、という子供たちの思いを込め、見つければ何でも願いが叶うという「虹の卵」(実は濃縮ウランを収納したカプセル)を探すというファンタジー要素がメイン。
飯島監督らしいといえばらしい、子供たちが主役のお話ということになるが、思い込みが激しく、わからず屋な子供たちというのは自分にとっては苦手なキャラクター。
見ていてどうしてもイライラしてしまうのは、これは昔からの性だ。