『二人の宇宙戦艦ヤマト』 宮川彬良(指揮&ピアノ)/東京フィルハーモニー交響楽団
2024年 07月 24日
ヴァイオリンは篠崎史紀、ピアノは宮川知子、スキャットは林美智子、指揮&ピアノは宮川彬良、そして演奏は東京フィルハーモニー交響楽団。

それでも『宇宙戦艦ヤマト』という作品(パート1とパート2限定だが)の、音楽面でのエッセンスを掬い取った作品なだけに満足度は高い。
不満があるとするならば「交響曲 宇宙戦艦ヤマト」同様、やはりLP1枚分のボリュームで聴いていたいということに尽きる。
一方の「交響曲ヤマト」だが、気付けばこれが5種類目の録音になるのか。
クラシック音楽は、様々な演奏家によって色々な解釈の演奏が遺されているものだが、してみるとこの作品も「20世紀のクラシック音楽」として確固たる地位を築き始めているということか。
作曲家は終結部に2種類のヴァージョンを残し、そのどちらも音源化されているのも何やらクラシック音楽らしさを感じる(今回はダメ押しがある”初演版”)。
願わくば今後、『宇宙戦艦ヤマト』のことを何も知らない多くの人の心に、純然たるクラシック音楽の一つとして刺さらんことを。
ところで当日は昼夜二公演だったのだが、収録されているのはさて、どちらの演奏なのだろうか。