『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』#3
2024年 07月 29日
生徒会に入ることを拒み続けている政近は、統也から自身が冴えない男子だった頃の話を聞く。生徒会長や有希の説得にも耳を貸さなかった政近だが、アーリャの窮地に遂に生徒会への参加を決意。
そして、生徒会に入る動機が何であれ、そこに後ろめたさを覚える必要はないと諭される。
一方で、アーリャは単身、野球部とサッカー部の校庭使用権を巡る会議を仲裁する仕事を請け負っていた。
しかし、どちらもヒートアップし、アーリャは次第に追い詰められてしまう。
その末にアーリャが発したロシア語のヘルプ。
それに、応えるのは——!
と同時に有希を敵に回し、アーリャと共に生徒会長選挙への出馬をも決めるという序盤の大きな山の回。
原作小説の第1巻も、この場面がクライマックスになっている。
それにしても周囲に目が行き届き、豊富な人脈も持ち、機転を利かせたりハッタリをかますことも厭わない(アニメ版ではその場面、カットされちゃったけど)政近って本当にハイスペックだ。
色々あって本人は怠惰な姿勢を崩さないが、何だかんだで不干渉ではいられず、やる時はやる男。
だから有希もマーシャも政近を頼りにし、惹かれているのだろう。
ただ政近がハイスペックであればあるほど、その政近に対して意固地になってるアーリャの好感度が相対的に落ちていくのが欠点といえば欠点。
彼女に尽くしてくれる政近に感謝しつつも、それを素直に認めることが出来ず、時によっては高飛車まで行かないまでも上から目線になりがちなアーリャが、ともすれば「嫌な女」に見えてしまうんだよなあ。
何故ならばマーシャも有希も、ヒロイン度でいえばアーリャを凌ぐから。
逆に言うと、これでアーリャが”負けヒロイン”になったら、それはそれで意外性があって面白いかもしれない。
タイトルロールに名前があるくせに、ということで。
で、次回第5話「それぞれの決意」は、第2話以来の有希大活躍(?)になりそうで期待!