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『義妹生活』#6

第6話「酢豚と雨」
7月20日。
沙季に勉強を教えるため、クラスメイトの奈良坂真綾が悠太たちの家を訪れた。
勉強中の沙季に代わって夕食を作る悠太。
その苦戦する様子に、真綾は手伝いを申し出る。
二人で酢豚を作りながら、真綾は悠太に改めて、沙季との関係を訊く。
真綾曰く、悠太との生活が始まってから、沙季の振る舞いが微妙に変化しているのだというが……
二人の関係は義理の兄妹として変わることもなく、翌日、沙季は再テストの日を迎える。
改めて物語を振り返ると、もう沙季は悠太への好意を隠そうとはしていないように見える。『義妹生活』#6_e0033570_20455209.jpgもちろんまだ本人に明確な自覚はないはずだが。
一方の悠太は、前回の読売先輩に続いて真綾からも指摘されたことで、少しずつ沙季の見方が変わり始めている、といったところ。

真綾視点での沙季と悠太の描写や、真綾の家庭環境の話(両親は共働きで不在がちなので、普段は弟たちの面倒は彼女が見なくちゃいけない、等々)は思い切りカットされている反面、沙季の再試験当日の、悠太の「心ここにあらず」といった様子や、試験後になかなか家に帰ってこない沙季を心配する焦燥感(折しも渋谷の街はゲリラ豪雨に見舞われている)といった原作にはない、あるいはあまり触れられていない描写が丹念に拾われているなど、少々大袈裟に表現してしまうと製作スタッフは、この『義妹生活』という作品をアニメーションという枠組みから解放し、実写だ、アニメだという垣根を超えた純粋な映像作品に昇華させているのだ、とも思える。

今回、沙季の日記パートはお預けとなってしまったが、次回はそれを踏まえた上で沙希が一歩先へ進もうとする姿を描き出してくれるはず。
早いものでもう折り返し点だ。


by odin2099 | 2024-08-09 22:31 | テレビ | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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