『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』#7
2024年 08月 25日
かつて有希と生徒会長の座を争った谷山沙也加が、アーリャと政近が有希と戦うことに対して、異議を申し立ててきた。理想のカップルだと思っていた有希と政近。
更には、アーリャと政近を生徒会長選挙の出馬候補から引きずり下ろそうと、沙也加は二人へ討論会を申し込む。
討論会の議題は、「生徒会加入における教師の査定の導入」。
ここで負けては、生徒会長への道が閉ざされてしまう。
二人は相手の戦法を推理しながら、勝てる策を練っていく。
そして、討論会当日。勝利の行方は――⁉
その政近がアーリャをパートナーに選んだことを許せなかった沙也加。
生徒会を冒涜したと思ったのだろう、ということで始まる学生議会。
その沙也加のパートナーの乃々亜は、見た目は緩いギャルながら人脈の多さを誇るスクールカーストの上位という要注意人物。
原作小説では2巻の最後に置かれ、序盤の一つの山場のエピソード。
オープニングでも描かれている。
流石に政近は情報通、事情通(野球部のキャプテンとサッカー部のマネージャーの交際を知ってるとか)だが、いくら転入生とはいえ、アーリャは知らなさすぎ(しかも転入してきたのは昨年)。
如何に他人に期待しない、関心を持たないタイプとはいえ、人の上に立つ器としてはどうなんだろう?
今回も政近抜きでは何もできないことが露呈したし、他の生徒会メンバーにはアーリャがどう見えているんだろうか。
それにしてもアーリャは人望がない。
「孤高のお姫様」なんて呼ばれてるから人気は高いのかと思いきや、”孤高”過ぎて敬遠されてるどころか、嫌われてるような感さえする。
沙也加の敗因は政近を敵だと見誤ったこと。
本当の敵はアーリャだったのに、と政近は言ったが、実際に全てを締めたのは政近だから間違いじゃない。
今回の件は完全に沙也加の自爆で、決してアーリャに負けた訳ではないのだから。
それに不気味な存在感を発揮する乃々亜、勝手に強敵ムーヴをかましラスボス感を自己演出して陶酔してる有希と、健気に彼女に着き従う綾乃が可愛い。
さて次回から原作3巻へ突入するのだが、残り話数を考えると途中を端折りながら(催眠術の件とか?と思ったけど予告見ると普通にやるのね)、政近の体調不良を狙っての有希の陰謀、そして最終回で生徒会あいさつ、即ちアーリャ&政近VS有希&綾乃の直接対決にまで持ち込む感じかな?
あと4話だけど。
となると沙也加は割を食ったまんまだなあ。
中等部生徒会選挙の際のエピソードは匂わせる程度で割愛されちゃったし(政近が生徒会と距離を置く切っ掛けというか、一種のトラウマになってるのだが)、彼女が実はオタクだったという意外な一面が見られるのは4巻に入ってからだし(有希との意気投合するし)、乃々亜の腹黒さというかサイコパスな面が見られるのもそれくらいだから、やっぱりシーズン2は作って欲しい。
それに政近の初恋の相手が誰か、正式に判明するのは5巻だしなあ。