『義妹生活』#9
2024年 08月 30日
真綾たちとプールに行くことになった悠太と沙季。真綾たちとプールへ遊びに行くことになった悠太と沙季。
沙季は悠太に惹かれていることを自覚し始めた一方で、悠太もまた、沙季に女性として好意を抱いていた。
しかし、義理の兄妹である以上、互いに近づくことを恐れる二人。
プールからの帰り道、沙季は悠太を「兄さん」と初めて呼ぶことで、その関係をはっきりとさせた。
そして、これまで日記に綴ってきた正直な想いをひとり読み返した沙季は、家族のために、ある決心をする。
原作では当然、ぎこちないながらも一緒に行ったメンバーと交流しようとする二人の姿が描かれているのだが、アニメ版では台詞というか会話そのものの大半がカットされた。
原作未読組の大半は何がどうなっているのかがわからないのではないかと思うが、原作既読組からするとこの一見大胆に、ひょっとすると開き直りにすら思える切り口がたまらない。
こういう感想は不公平なのかもしれないけれど、この作品を見て消化不良を起こしたり、何かモヤモヤしたものを感じた人には、是非とも小説版を読んで欲しいと思う。
おそらく作品の見方がガラッと変わるはずだから。
そうはいってもこのアニメ版、全面的に賛成と言う訳ではない。
見たかった場面、見たかったあのキャラとこのキャラのやりとり、その殆どがサラっと流されるだけか、あるいは割愛されているからだ。
それは特に悠太と沙季以外のキャラクターの魅力を損ねている訳で…。
例えば今回のお話なら、原作通りであればコミュ強である真綾の本領発揮となるはずだったのだが…それはそれで勿体ない。
さて、いよいよ自分の気持ちを意識した悠太と沙季。
両片想いの状態であることには気付かず(?)、それゆえに互いに距離を置こうとしているのが二人らしいといえばらしい。
そしてそんな二人のすれ違いに、一応の歯止めがかかる最初のクライマックスへと物語は進む。
次回から原作小説4巻の話になる。