『キングコング対ゴジラ』(1962)
2006年 04月 22日
――ということで期待して見ると、ちょいと肩透かしを食らった気分になるんじゃないかと思う。そもそもまともに戦わせたら、コングはゴジラの敵じゃないと思うんだけど、如何?
さて、この作品を怪獣映画の最高傑作に推す人は少なくないし、実際映画として面白いことも確かなのだけれども、見終わった後はキングコングとゴジラという二大スターの激突よりも、高島忠夫、藤木悠、有島一郎のトリオ漫才の方が強く印象に残ってしまう。なにせ初めて見たときは、人間側のドラマが邪魔臭く感じてしまい、ゴジラ映画を見た気にはまるでならなかったくらいだ。当然映画そのものも、ちっとも楽しめなかった。
今は充分に楽しんでいるのだけれども、どうもそれは怪獣映画としてではなく、コメディ映画として面白がってるようだ。それって怪獣映画としては失敗作ってこと?
ゴジラが強いと思ったけれど、今考えるとキングコング勝つと世界情勢に係わりますからね。(笑)
ということで、この勝負は引き分けか?
熱海城をぶち壊した2大怪獣はそのまま海へ転落。
しばらくして故郷の島へ泳いで帰るコングの姿が目撃されますが、
ゴジラは消息不明、というのがラストなんですが、
何でもアメリカで公開された時にはこれはアメリカ公開用の別ヴァージョンで、
日本公開版ではゴジラが勝っているに違いない、とファンに思われていたそうです(笑)。
まぁ今回のピーター・ジャクソン版コングと、
あのローランド・エメリッヒ版ゴジラとの対戦なら、コングにも勝機はありそうだけれど(爆)。
ということだけについて言えば、最近見た、フローズン・インパクトという直径が20cmぐらいの雹が降ってくる映画も、見方によっては人間側のドラマが主だったりして、なんでもかんでも取り入れればいいっていう訳でもないんだな、って思いました。
ちょっと、コング&ゴジラの映画の話とは違うけどね。
話は変わって、ドラゴンものを3本立て続けに見ましたが、それなりにどれも味があってよかったです。
TB&コメ、ありがとうございました。
特撮シーン「だけ」凄くても、優れた「特撮映画」とは呼べませんよね。
先ず、映画として面白くなければ。
そういう点では、この作品は良い映画だと思います。





