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『アレキサンダー』(2004)

『アレキサンダー』(2004)_e0033570_22433734.jpg今年の2月に日本公開された作品(当時の感想はこちら →追記:下記に転載)が、半年弱でDVDリリース。正式発売は明日ですが、前日に入荷するのはお約束。早速買ってまいりました。

2種類あるうち、迷わず<Premium Edition>を選択
値段が極端に高かったり、いらないオマケが付いてるんじゃない限り、無理してます。
その分優越感に浸れますし。

まぁ3時間近い長尺なのでパラパラと見た程度ですが、注目なのは日本語吹替版。
情報量多いから字幕追ってると辛いので、公開当時から吹替版作って欲しかったんですけど、劇場公開なし。
最近の傾向からすればあって当然かなぁ、なんて思っていたんですがね。

『アレキサンダー』(2004)_e0033570_22435724.jpgで、やっと今回吹替付きでリリースされたわけなんですけれど、うーん、コリン・ファレルが浪川大輔? 
アレキサンダーとしての年齢設定からすれば「あり」なんですが、コリン・ファレルとしては少々若すぎの嫌いが…。
<『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のフロド、『スター・ウォーズ』新三部作のアナキンのイメージ強いからかもしれませんがね。
結論はいずれじっくりと鑑賞するまで保留ですけれど。

もう一枚、『ゴジラ/FINAL WARS』のDVDも購入。
こちらも<通常版>ではなく<スペシャル・エディション>です。
今夏はシリーズ全作を順番にDVDでおさらいするつもりだったんですが、これはちょいと延期になりそう。

  ×  ×  ×  ×  ×

以下、「しねま宝島」より転載
老いたプトレマイオスが語るアレクサンドロス大王の一代記。

沢山出てくる人物関係がわかりづらいし、東征で出てくる土地の位置関係や距離感も掴みづらいし、途中で時系列はいじくるし、ということで173分は随分長いぞ、の超大作。

もう少し切り詰めてくれた方が良かったよなぁ。殊に再三同性愛について言及するシーンがあるのに、結局上手く活かしてるとも思えないので、その辺バッサリと切ってくれればもっと見やすくなったのに(逆にそこらへんに期待している人もいるだろうけど、大したことありません)。
その割りに面白くなりそうな場面を、プトレマイオスのナレーションであっさり処理しちゃうあたりが何とも。
それに「彼は愛されていた」とか「彼はもはや愛されていなかった」というナレーションが入るんだけど、これがちっとも愛されてたように見えないのはどうかと思う。
もっともこれが、最後のどんでん返しに繋がる皮肉混じりの伏線だとしたら見事なんだが…それは考えすぎだろうな、やっぱり。

またこれだけコスチューム・プレイ物が作られた後だと、後発作品はどうしても損だ
色々新しいことをやっていても、どっかで見たなぁという気になってしまう。
特に、時代は違うとはいえ同じギリシャを舞台にした『トロイ』にはデジャ・ヴが
そもそもアレクサンドロス大王は『イーリアス』が愛読書、好きな英雄はアキレスというだけあって、劇中でも何度か”トロイヤ戦争”、”パトロクロス”、それに”アキレス”の名前が出てくるが、そうするとどうしてもブラット・ピットの顔が浮かんでしまうんだよね。
まぁ公開順が逆じゃなかったことが、かえって良かったのかもしれないけれども。

で、全体的には冗漫な印象が強いこの作品の、一番の見所はアンジェリーナ・ジョリーだろう。
主人公はアレクサンドロス大王だけれども、物語の最初から最後まで色濃い影を残しているのは、その母親オリンピアス。
アンジェリーナ・ジョリーは正にこのキャラクターにピッタリで、真の主役は私よ、と言わんばかりで貫禄充分。
それに父であるフィリッポス二世を演じたヴァル・キルマーも、かつての二枚目ぶりはどこへやらの怪演を見せてくれるのが楽しい。
コリン・ファレルは…まあいいや。

そういやこの作品、本来なら競作になるはずで、バズ・ラーマンが準備していたのはレオナルド・ディカプリオの主演でニコール・キッドマンが共演。
なんとなくこちらの方が品がありそうだけど、スピード競争に負けて立ち消え。
かと思いきや、このストーン監督版がラジー賞6部門ノミネートの健闘振り(?)を見せたので企画が再浮上とか。
まぁ期待せずに待ちましょう(っつーか、元々は4作品も企画が挙がってたんだよね、メル・ギブソンがプロデュースするTV版も含めて。
ディカプリオは最初、もう一本のマーティン・スコセッシ版への出演を決めていたのが心変わりし、結局スコセッシ版はラーマン版に吸収されちゃったという経緯があるから、まだまだスンナリいくとは思えない…)。

Tracked from 映画にKISS☆ (おは.. at 2005-12-04 18:41
タイトル : アレキサンダー
アレキサンダー製作/2004年・米  監督・脚本/ オリバー・ストーン出演/コリン・ファレル アンジェリーナ・ジョリー ヴァル・キルマー アンソニー・ホプキンス50点こういう時代のこういう類いのこういう映画、とっても好きなんですけど… 今回は… こんな点数しか出せません。すみません。(誰に謝ってるんだか…)これでも甘くつけました。(ほんとは40点ぐらい・・・)だってね この映画、つまんない。眠くなったりはしませんでしたが、まったく彼(アレキサンダー)に感情移入出来ないまま終わってしまいました。 わたし...... more
Tracked from レンタルだけど映画好き at 2005-12-04 19:38
タイトル : アレキサンダー
監督 オリバー・ストーン出演 コリン・ファレル/アンジェリーナ・ジョリー/アンソニー・ホプキンス他総制作費200億円!古代マケドニアの英雄アレキサンダー大王の32年という短い生涯をスペクタルに描く幼少の頃から両親は不仲で母親に異常な程の溺愛を受けて育つがそれが後のアレキサンダーの性格に関係してくる。20歳の時、父のフィリッポスが暗殺され、王の座につき世界征服の旅に出る。3時間の長編ですが見所は・・・戦闘シーンと様々な国が出てくるのでその風景・民族衣装・踊りでしょうか。(それしか無いとも言う)敵軍25万...... more
Tracked from MOVIE SHUFFL.. at 2005-12-04 20:09
タイトル : アレキサンダー
『ALEXANDER』 アメリカ/2004監督:オリヴァー・ストーン出演:コリン・ファレル アンジェリーナ・ジョリー ヴァル・キルマー    アンソニー・ホプキンス ジャレッド・レトー ロザリオ・ドーソン2300年の時を経て、今明かされる史上最大のミステリー世界をその手に握るために、20歳の王は何をしたのか?「JFK」「ニクソン」などの歴史スペクタクルを撮り続けるオリヴァー・ストーン監督が200億円をかけて作り上げた壮大な歴史ドラマ。かつて世界征服を目指したアレキサンダー大王の生い立ちから死ぬまでを描...... more
Tracked from 形にならない有象無象(改) at 2005-12-04 21:17
タイトル : 映画「アレキサンダー」をもう一度
アレキサンダーをじっくりみて感想リベンジ前回見たのは父が借りてきたビデオの吹き替え盤だったので「俳優の演技は本人の声で」をモットーとする自分としてはやっぱりゆっくりと... more
Tracked from ★☆カゴメのシネマ洞☆★ at 2005-12-05 09:35
タイトル : ★「アレキサンダー」、ものたりーんっ!★
「アレキサンダー」(2004)&nbsp; 米 ALEXANDER 監督:オリヴァー・ストーン製作:モリッツ・ボーマン ジョン・キリク他、製作総指揮:ポール・ラッサム マティアス・ダイル他、脚本:オリヴァー・ストーン クリストファー・カイル他、撮影:ロドリゴ・プリエト音楽:....... more
Tracked from 自然に生きる 映画に生きる at 2005-12-08 10:24
タイトル : アレキサンダー ALEXANDER
コリン ファレル主演(2004年)何か眠かったです・・・予告編がすごかっただけに期待して借りたら・・... more
Tracked from ひっそり映画感想 at 2005-12-09 11:55
タイトル : 映画:アレキサンダー
内容は期待していたほどではなかったです。ちょっと残念。戦いの描写があっさりしすぎていてあまり迫力が感じられなかったのと、やたらと説明くさい作りだったことが個人的には×。基本的には人間関係の描写がメインな感じなのですが、それがまあ、あまりうまくないというか何というか。そして、昔の権力者にはありがちなのだけど、アレです(笑)といっても、友情の延長としての描かれているので、別にどうってことはないですけどね。→公式サイト、映画館:シネプレックスわかば... more
Tracked from BLACK&WHITE at 2007-09-11 23:08
タイトル : アレキサンダー
【ALEXANDER】2004年/アメリカ 監督:オリヴァー・ストーン  出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァル・キルマー アンソニー・ホプキンス、ジャレッド・レトー、ロザリオ・ドーソン 見ごたえはあったと思います。しかし・・・とにかく長い。...... more
Tracked from あず沙の映画レビュー・ノート at 2009-03-02 21:58
タイトル : アレキサンダー
2004 アメリカ 洋画 アクション 文芸・史劇 作品のイメージ:スゴイ、ためになる 出演:コリン・ファレル、アンジェリーナ・ジョリー、ヴァル・キルマー、ジャレッド・レト、アンソニー・ホプキンス オリヴァー・ストーン監督が10年以上の年月と200億円をかけて制作した歴史スペクタクル。時代はペルシア帝国が栄華を... more
Tracked from いやいやえん at 2021-10-05 19:44
タイトル : アレキサンダー
【概略】 20歳という若さで国王となり、世界征服を果たしながらも32歳で謎の死を遂げたアレキサンダー。その生涯を総製作費200億円を投じて映像化したのがこの作品。権力に執心する父親。その野望を一身に注がれるアレキサンダー。両親の確執に胸を痛める彼にとって、心の拠り所は同年代の仲間たちだけだった。父親が暗殺され、王位を継いだアレキサンダーは、領土を広げるべく遠征に向かうのだが…。 製作年:20...... more
Commented by カゴメ at 2005-12-05 09:35 x
TB、ありがとーございました!

この映画、長尺好きのカゴメでも、流石に長く感じたです。
コリン・ファレルも、ちとアレキサンダーには軽かったかなぁぁ…。

私の記事、TBエコーさせてくらさいませ。
Commented by Excalibur at 2005-12-05 21:17 x
>カゴメ様

やっぱり長いですよね(苦笑)。
それと、個人的にはアレキサンダー演じるには
コリン・ファレルは年食いすぎかと。
もっと若い役者さん、いなかったですかねぇ。
それで徹底的にプトレマイオスを語り部にしておけば、流れもスムーズだったのに。
Commented by nature_masu at 2005-12-08 10:28
こんにちはTB有り難うございました。こちらからも頂きました。
本当同じく長かったですね・・大して映画に入り込めなかったし。
アンジェリーナ ジョリーのオーラは凄かったですけどね。
Commented by odin2099 at 2005-12-08 22:13
>nature_masu様

そうなんですよね。
もう少し短ければ良かったなぁ、と思います。
で、一番の肝はやっぱりアンジェリーナ・ジョリーでしょう。
この母にして・・・。
Commented by omuhashi at 2005-12-11 21:42 x
TBありがとうございました。
浪川さん...確かにちょっと若いですね。
森川さんというのはどうでしょうか?
Commented by Excalibur at 2005-12-11 22:41 x
>omuhashi様

こんばんは。
いつもお世話になっております。
コリン・ファレル=森川智之というのは何本かあるようですね。
でも最近森川さん、大作の吹替やりすぎ!(爆)
そうは言っても、『アイランド』のユアン・マグレガーは演って欲しかったなぁ、と思ったりもします。

で、コリン・ファレル、他には堀内賢雄、村治学、楠大典、内田直哉といった方々がアテていらっしゃるようですが、
う~ん、自分のイメージとはイマイチ違うかなぁ。
Commented by omuhashi at 2005-12-26 17:20 x
こんばんは。
こちらこそいつもお世話になっております!
確かにそうですね~っ。 この間放送していた「キューティ・ブロンド」
や、「ビッグ・フィッシュ」、「スター・ウォーズ」、「マトリックス」...etc
多っ!! ユアン・マグレガーも最近 森川さんのイメージが
ついてきたので「アイランド」もやって欲しかったですね。

堀内さんはまずなんかちょっと違うような気がします。
堀内さんといえばチャーリー・シーンやブレイダン・フレーザー?とかが
印象的ですし。 何より良いのが「フルハウス」のジェーシーかと。
主に彼は30代後半以降の役者さんの吹き替えが
あっているのではないかと個人的に思っています。
Commented by odin2099 at 2005-12-26 22:34
『アイランド』の項にも書いたんですけれど、やっぱり平田さんだとちょっと違う・・・。
TV放映の際には、森川さんで再録して欲しいと思います。

ブレンダン・フレイザーも森川さん多いんじゃなかったっけな?
堀内さんだと、『マイノリティ・リポート』を見て、トム・クルーズに意外にハマってるなぁと思いました。
個人的にはトムクルに決定打がないな、と思っていたんですが、堀内さんはイイ線行ってるかも?
Commented by omuhashi at 2006-01-02 23:33 x
ユアンは私も森川さんがいいです。
聞きなれているというのもありますが、彼のほうが
マッチしていると思います。

おそらく「ハムナプトラ」でしかブレイダンの映画を
見ていないというのが大きいのかもしれません。確か
テレビで「ハムナプトラ」が放送された時が堀内さんによる
吹き替えだったかと。
シュワちゃんと言えば玄田さんというイメージが強いですが
同じ俳優さんでも映画のジャンルによってその
吹き替えのイメージがいろいろとあるような気がします。
Commented by Excalibur at 2006-01-03 20:17 x
森川さん自身、ユアンはやり易いというようなことを以前コメントしてましたね。
森川版『アイランド』が実現すると嬉しいなぁ。

そういえばTV放映版の『ハムナプトラ』は堀内さんでしたっけ。
多分どっかに録画したビデオが転がってるはずなので(苦笑)、
今度聴き比べをしてみようと思います。
『ルーニー・テューンズ』なんかのブレンダンは森川さんなんですよね。
Commented by omuhashi at 2006-01-07 13:44 x
そうなんですか!? 「アイランド」がテレビ放送されたら
森川版が実現するといいですねw

そうです! 堀内さんでした。 私も聞き比べてみたいです。
なるほどぉ~。 森川さんがブレイダンが演じているとは!
堀内さんといえば今月末いよいよ「マイノリティ・リポート」ですね☆
Commented by odin2099 at 2006-01-08 10:14
『マイノリティ・リポート』はビデオ&DVD版をそのまま流用するようですね。
DVDには仮面ライダー龍騎の須賀貴匡ヴァージョンも収録されてますけれど、そっちじゃなくて良かった・・・(苦笑)。
上のほうにもコメントしましたけど、個人的には堀内=クルーズはOKです。ただ、どうせなら別の人の吹替も見て(聴いて)みたかったりもして・・・?
by odin2099 | 2005-07-28 23:08 |  映画感想<ア行> | Trackback(10) | Comments(12)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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