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『シャーロック・ホームズの回想』 アーサー・コナン・ドイル

『シャーロック・ホームズの回想』<新訳シャーロック・ホームズ全集> アーサー・コナン・ドイル

「名馬シルヴァー・ブレイズ」「ボール箱」「黄色い顔」「株式仲買店員」「グロリア・スコット号」「マスグレイヴ家の儀式書」「ライゲイトの大地主」「背中の曲がった男」「入院患者」「ギリシャ語通訳」「海軍条約文書」「最後の事件」、以上12編を収めた第2短編集です。

題名だけは知っている作品が幾つもありますが、やはり自分はホームズ物はきちんと読んでいなかったんでしょうね、物語のシチュエーション、展開には全く覚えがなく、その分面白く読み終えられました。

『シャーロック・ホームズの回想』 アーサー・コナン・ドイル_e0033570_2013619.jpgただ意外だったのは、幾つかの作品では、必ずしも事件が完全に解決して終っているわけではない、ということですね。犯人が捕まらずに終っている作品もありますし。
結局作者にとって大事なのは、事件の解決ではなく、あくまでホームズの推理自体にあるということなのでしょう。もっともこちとら凡人なもので、ホームズに種明かしされても、ワトソン同様さっぱりチンプンカンプンの場合が殆どではありますが。

ところでこの全集、刊行ペースは3ヶ月に1巻ということに落ち着いたようです。
ということは最終巻の刊行は2008年1月! 
せめて2ヶ月に1巻くらいにペースアップしてもらえませんかね?
by odin2099 | 2006-04-25 22:27 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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