『七色仮面/レッド・ジャガー 黒い手の戦慄』(1960)
2024年 09月 29日
大規模な紙幣偽造団を追っていた国家公安局員・水沢が殺害された。だが彼は予定より早く帰京しており、その理由は連絡を貰った水沢の妹も、上司である相良部長にもわからなかった。
そしてほぼ同時刻に、現場近くでもう一つの死体が発見される。
その背後で糸を引くのはゴールデンアローとシャドーナイト、東西両陣営の諜報組織なのか。
更に自国内の内戦を避けてお忍びで来日した、ポリネシアのナウマン殿下狙撃事件まで発生し、一連の事件にはブラックハンドと名乗る謎の組織が関わっているらしいことが判明する。
そんな折、死んだはずの水沢からの連絡が入った。
『七色仮面』第三部の劇場公開版の一本目で、第19~20話の再編集版なので上映時間は50分ほど。
この短い時間で次から次へと事件が起こるので、追いかけるのは結構大変。
また作中の舞台となっているのは警察の捜査本部と国家公安局が中心で、出てくる人物も他には新聞記者くらいだ。
中盤を過ぎてようやく蘭光太郎も登場してくるが、相変わらず周囲を煙に巻くだけ。
そして最後に七色仮面が姿を見せ、そして「つづく」となる。
こうしてみるとこの時代、変身ヒーロー自身の活躍は二の次だったのだなあ。
というより「探偵」がそのまんまヒーローになり得た時代だったのだ。
仮に今この物語をリメイクしても、はたして子供たちはついてこられるだろうか?





