『わが青春のアルカディア』
2024年 10月 03日
まー、なんか見直す度に評価が下がってるような、そうでもないような…?

そうか、この頃からこういう設定だったんだったんだな、松本ユニバースって。
代々寝言で「ターゲットスコープ、オープン!」とかやってる古代進32世もビックリだ。
当時は、トカーガのゾルがなんで二人のことに詳しいの?ってことに気を取られていたから気にもしてなかったんだけど、よくよく考えるとかなり無理矢理だねえ。
あと省略が多い。
ハーロックとエメラルダスが旧知の友人だってことは、見てる側に「察しろよ!」と圧をかけてる感じもあるが、ゾルとラ・ミーメとエメラルダスの関係も説明なし。
ノベライズ版を読むとこれまた幼馴染だとかいろんな説明が出てくるんだけど、劇中ではこれといって描かれてない。
ゾルとラ・ミーメが恋仲だってことも。
ただ「察しろ」と言われても、これまでの松本作品を読んでればわかる、ということでもない。
原作版『Queenエメラルダス』を読む限りでは、トチローとエメラルダスが出会う前にトチローとハーロックは親友同士だが、この作品だと先ずハーロックとエメラルダスが知り合い、その後でハーロックとトチローが出会って、ハーロックを介するような形でトチローとエメラルダスが知り合うことになってるからで、これって矛盾だよね。
またその後の松本ユニバース展開だと、イルミダスの尖兵が白色彗星帝国ガトランティスらしいんだけど、これはどうしたもんかなあ。
ズォーダーとゼーダ、似てるっちゃあ似てるけどね、肌の色とか、髪型?髭?とか。
まあ未完に終わった(いや、単行本は完結してるけど当初の結末とは大きく違うはず)『蜃気楼フェリー アイランダー0』も含め、色々と「その先」を期待させる作りになっている本作なのだけれど、結局全ての道を閉ざす結果になってしまったのは皮肉というか、残念というか。
この作品から『宇宙交響詩メーテル』や『コスモウォーリアー零』、『ニーベルンゲンの指輪』には繋がらないしなあ。
そして最後にもうひとこと。
ラストに出るメッセージは
「俺の旗の下に 俺は自由に生きる。」なのだが……
これ、ずーっと気になってるんだよね。
「俺の旗の下で」
「に」じゃなくて「で」じゃないの?
これは公開当時からの疑問。
以上。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/7112644/
https://odin2099.exblog.jp/24557004/
https://odin2099.exblog.jp/27590573/
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