『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』#4
2024年 10月 11日
4人目の仲間、ワールズ国のグラストン王の子、ガラハット王子が登場。
熱血漢のリーダーであるアーサー、巨漢(?)・マッチョタイプのランスロット、クールな参謀役トリスタンに続くガラハットは、いわゆる”ちびっこ”属性を持ったキャラだ。
ラビック王に人質として囚われの身となっている母エレインを救い出すため、単身城を抜け出してアストラッド城へ向かおうとしていた処で、旅の途中だったアーサー達と出会うというお話。
だが原典ではランスロットの息子であるガラハットが、なんでこういう役回りになったんだろうなあ。
第6話「神剣エクスカリバー」
シリーズ初の前後編の”後編”で、ラビック王の罠を辛くも逃げ出したアーサー達は、預言者マーリンを探してノースウッドの森へ。
その前に緑の騎士が現れ、アーサーが勝ったらマーリンの居所を教えるが、もし負けたらその首を貰う、と試合を申し入れる、というのは『ガウェイン卿と緑の騎士』が元ネタ。
『燃えろアーサー』にはガウェインが出てこないので、代わりにアーサーを絡めたのだろう。

蟠りのなくなったアーサーとランスロットは、これで一層に固い友情で結ばれることになるのだが、出て来て早々、この回のガラハットはほぼ空気なのは気の毒だ。
ラビック王を倒すには、その背後にいる魔女メデッサを倒さねばならない。
その為に必要なアイテムが”神剣エクスカリバー”と”聖なる盾ビショップ”で、マーリンの助言により苦難の末にアーサーは湖の妖精ビビアンから無事にエクスカリバーを授かるのだった。
と、今考えるとRPGっぽいねえ。
『ロードス島戦記』のようなファンタジー物が定着したり、『聖闘士星矢』や『鎧伝サムライトルーパー』、『天空戦記シュラト』みたいな美形少年がグループで登場する甲冑物が持て囃されるようになる五年後、十年後だったら、この作品ももっと受け入れられたのかもしれないな、なんてふと思ったりして。
早すぎた傑作?迷作?
いや、この作品こそブームの先駆け、礎になっていたからこそ、後続作品である『聖闘士星矢』や『ロードス島戦記』が受け入れられたのかも知れんな。
ちなみに”聖なる盾”って原典には登場しないアイテムなんだよなあ。
後で知った時は、ちょっとガッカリしたりして。