『ザ・ウルトラマン』#1
2024年 10月 12日
これをちゃんと見るのも本放送以来かなあ。
第1話は「新しいヒーローの誕生!!」。
久々の新作ウルトラマンということで期待したものの、蓋を開けてみればアニメ作品。
同時期に、劇場では『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』を上映していたのだから温度差があり過ぎる。
正直ガッカリした。

実写版との差別化で出自を分けたのはわかるのだが、それ以前にジョーニアスのデザインがちっともウルトラマンらしくない。
後に登場するジョーニアスの仲間エレクとロトは、それぞれ初代ウルトラマンやウルトラセブンをアニメデザインに落とし込んでる感があったものの、ジョーにはそれも皆無。
また地球の危機を警告するためにジョーが送ったメッセージの文字が、なんとウルトラサイン!
劇中の人物たちには解読出来なかったようだが、ファンならばウルトラ兄弟の名前だってことがわかったはず。
ファン、舐めんなよ。
宇宙ステーションから物語を始めたり、一挙に複数の怪獣を出現させたりするのは、予算の都合で実写ではなかなか出来ないことだろうけれど、アニメなら「描けば」無問題。
これはアニメ化の利点ではあるけれど、氷の上をスーッと滑っていくシーグラの重量感の無さはアニメ化の欠点だし。
続く第2話は「光るペンダントの秘密」なのだが、サブタイトルが作品内容とはちょっと乖離してる気が…。
ペンダントがキーアイテムになることに違いはないのだが、これはムツミ隊員の誕生日プレゼントとしてマルメ隊員がトベ隊員に製作を依頼し、そしてマルメがムツミにあげたもの。
後にムツミは怪獣の体内に囚われてしまうのだが、実はペンダントには閃光弾が仕込まれていたのでこれを使って居場所を報せ、それでムツミの救出と怪獣の退治が出来たってこと。
サブタイだけだと、ヒカリがウルトラマンに変身する時のアイテム、ビームフラッシャーのことかと思うよなあ。
ちなみにマルメはかなりトンデモナイヤツで、1話では自らアキヤマキャップに自分を売り込んで科学警備隊へ半ば強引に参加してるし、今回も本来はムツミに同行を命じられたのはヒカリなのに、部屋に軟禁して勝手に出撃する始末(冗談で済ますレベルじゃない。明らかな命令違反だし)。
そういやシリーズ終盤でもヒカリを差し置いてアミアと同行したがったし、美女に目がくらむとヒカリを敵視し、命令違反もなんのそので暴走してたっけ。
地球を護る組織の隊員としては、かなり素行不良で問題ありのヤバさだ。