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ミュージカル『ウィキッド』16回目!

ミュージカル『ウィキッド』16回目!_e0033570_18134872.jpg去年の東京公演は、会員向けの先々行の時点で瞬殺。
一般に出回ることはなく悔しい思いをしたが、今回は粘って何とかチケットを入手し、大阪四季劇場へ。
10年ぶりの『ウィキッド』だ。
とはいっても伊達に二桁鑑賞してるわけじゃないので、かなり細部まで覚えていて我ながら感心。
やっぱり好きなんだな、この作品。
今年の暮(日本では来春)と来年の暮の二部作として映画化されるけれど、イメージが崩れるんじゃないかと今から不安を覚えるほどだ。

10年ぶりなので当然知らない人ばかりの公演は新鮮なのだが、どうしても小姑的立場からの物言いになってしまうのはご勘弁。
古参というか、もはや老害になりつつあるのは十分に自覚してる。

台詞(会話の途中)から歌に入ったり、歌の途中で台詞(会話)があったりする場合、台詞を台詞として喋るのか、それとも歌として歌うのか。
個人的にはミュージカルでちょっとした気になるポイントではあるのだけれど、これまでに見てきた公演では「歌寄り」で処理していたような印象があったのだけれど、今回のキャストでは殆どが「台詞寄り」の解釈だったような…?
見ていて「アレレ」と感じる場面も何回かあったのだけれども、これは演出が変わったのだろうか。
それとも演者の個性なのか。
どっちでも見ていて何の問題もないのだけれど、慣れというものは恐ろしい。
ミュージカル『ウィキッド』16回目!_e0033570_18140005.jpg
今回のグリンダ、声量があって聴きごたえはあるのだが、歌い方がオペラのソプラノ歌手みたいなので、「グッド・ニュース」などは良いのだけれど「ポピュラー」はちょっと弾け具合が足りないかなあ。

エルファバも全体に固い。
「おバカ」とか「キラキラ~」も不発。
でも「自由を求めて」や「闇に生きる」は圧巻。

フィエロも全体的にコンパクトにまとまり過ぎてる嫌いがある。
特に序盤はもっとチャラチャラしていて欲しい、
それがあるから後半での成長ぶりに繋がるのだから…勿体ない。

ネッサローズとボックは可も無く不可もなくで、マダム・モリブルは愛嬌や茶目っ気がないので、これまで見た中では一番”悪人”に見えたかも。
オズの魔法使い陛下もちょっと平板に感じたかなあ。
そんな中でも、ディラモンド先生の「メェ~」はなかなか良かった。

――と色々言いたくなってしまうのだけれども、いつものように「あなたを忘れない」が流れてくるともうダメ。
涙腺決壊。
さて、次はいつ見に行けるかな。

<過去記事>
http://odin2099.exblog.jp/6184408/
http://odin2099.exblog.jp/8546923/
http://odin2099.exblog.jp/8657023/
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by odin2099 | 2024-10-22 18:16 | 演劇 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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