『クレイヴン・ザ・ハンター』(2024)
2024年 12月 15日

ある日狩猟に出た際にライオンに襲われ生死を彷徨うが、ライオンの血が体内に入ったことと秘薬によって甦り、野獣の能力を持った超人へと生まれ変わる。
長じて父と袂を分かち、闇社会の巣食う者たちを狩る容赦なきハンターとなったセルゲイだったが、やがて心優しき弟が危険にさらされることになってしまい……。
『ヴェノム』、『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』、『モービウス』、『マダム・ウェブ』、『ヴェノム:ザ・ラストダンス』に続く<SSU>の6作目(しかも今年だけで3本も公開)。
といってもスパイダーマンへの言及もなければ、他の作品とのリンクも張られていない単独作品で、主人公がヒーローなのかヴィランなのか曖昧なまま、というパターンが続いているので些か食傷気味だ。
ヴィジランテを主人公として応援、もしくは共感するというのは自分の感覚的には少々抵抗があるし。
終盤にはどんでん返しが用意され、最後には新たなヴィランの登場を明示して終わるのだが、『モービウス』と『マダム・ウェブ』の失敗、『ヴェノム』シリーズは尻窄みという状況を受け、正式発表はまだないものの<SSU>は打ち止め、あるいは一旦休止と伝えられているのが残念だ。
今後<MCU>の『スパイダーマン4』や他の作品で、少しでも伏線の回収やキャラクターの救済が図られると良いのだが。

誰のアイディアだ?