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『ベルサイユのばら 総集編/生命あるかぎり愛して』(1987)

池田理代子原作のテレビアニメシリーズ『ベルサイユのばら』の総集編。
オスカルの誕生から、アントワネット、フェルゼンとの出会い、首飾り事件、黒い騎士の暗躍、アンドレの失明とオスカルの病から二人が結ばれ、遂にフランス革命が起こるまでを1時間半でまとめている。

『ベルサイユのばら 総集編/生命あるかぎり愛して』(1987)_e0033570_22160231.jpg当然ながら登場するキャラクター、及びその出番は削られて必要最小限に留められ、物語も凡そ20年間を一気に駆け抜けるという忙しなさだが、オスカルとアンドレに絞って見る分には案外良くまとまっているのではないか。
少なくてもアンドレの、そしてオスカルの最期は感動的に盛り上げている。

テレビ放送から7年近くが経っているからか、キャストは大幅に変更(括弧内はテレビ版キャスト)。
オスカル/戸田恵子(田島令子)、アンドレ/水島裕(志垣太郎)、マリー・アントワネット/上田みゆき、フェルゼン/富山敬(野沢那智、堀勝之祐)、ジャルジェ将軍/内海賢二、ルイ16世/井上和彦(安原義人)、ジャンヌ/吉田理保子(松金よね子)、ベルナール/野島昭生、アラン/キートン山田、ロベスピエール/池水通洋(森功至)、ばあや/梨羽由紀子(京田尚子)、ローアン大司教/緒方賢一(鎗田順吉)、ナレーター/武藤礼子という顔触れは、テレビ版を殆ど見ていなかった自分でも多少の違和感がある。
また武藤礼子や、池水通洋、緒方賢一、吉田理保子らのように、テレビ版とは違うキャラを当てられている人もいるので尚更だ。

構成は竹内啓雄、監督はこだま兼嗣と竹内啓雄の連名で、テレビ前半の総監督を務めた長浜忠夫と、後半のチーフディレクター出崎統は、共に「演出協力」としてクレジットされている。
なおこの作品はビデオで発売されたものだが、後に<劇場用長編アニメーション映画>と銘打って1990年に劇場公開もされたため、現在は劇場用作品として扱われることが多いようだ。

【ひとりごと】
オスカルのヌードから始まるテレビ版のオープニング、あの演出は今だと通らないのかなあ。


by odin2099 | 2025-01-27 22:18 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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