『デビルマン/誕生編』(1987)
2025年 02月 14日
可もなく不可もなく、といったところ。
作画や美術のクオリティは相当高いのだけれど、台詞が飛び飛びなので原作を知らないと辛いだろうし、演出、特に音楽演出がまずくて盛り上がらない。
原作漫画1巻のダイジェストだからなあ…。

今回見直してみても、感想はほぼ同じ。
入った劇場のスクリーンはかなり大きかったのだが、その大画面で見ても劇場用作品と比べて全く遜色ないクオリティ―。
かってテレビ版も手掛けた小松原一男が今回もキャラクターデザインを担当し、『銀河鉄道999』などで小松原一男と組んだ椋尾篁が美術を担当、そしてジブリ系のアニメーターが多数参加してるというのなんだかエモい。
ただ音響面では川井憲次の音楽は軽く感じられるし、不動明に速水奨、飛鳥了は水島裕、そして牧村美樹も澄川真琴(高野槇じゅん)というキャストには物足りなさも感じてしまう。
そしてストーリーは丁寧に語られてはいるものの若干のダイジェスト感はあるし、久しぶりにコミックの1巻読み直したなあ、というのが正直な感想だ。
いやコミックの1巻よりも、永井泰宇の小説版(『真・デビルマン』など)を再読した気分か。
次週は「妖鳥死麗濡編」も上映。
こちらの方が面白かったという記憶があるので、大画面で見られたら嬉しい。