『エースをねらえ!』(1979)
2025年 02月 16日

その為に他の部員から疎まれ”お蝶夫人”からの反感も買うが、やがて全日本の代表選手候補に選ばれるまで成長するが、宗方コーチに残された時間は僅かだった…。
ということで、ひろみと宗方コーチとの出会いから始まり、ひろみが成長し、これから大きく羽ばたいていこうという矢先に宗方コーチが死を迎えるまでを90分弱でまとめているので二度目のリメイクということになる。
これだけ短期間に同じ原作を元に三度もアニメ化された例は、他にないのではなかろうか(テレビ版と劇場版が並行して企画されてるような場合を除いて)。
そして後日談がOVA化され、更に後になって実写ドラマ版としてもリメイクされている。
宗方コーチがひろみを選んだ理由の一つに「母に似ていたから」というのがあったり、宗方コーチの最期の言葉「岡ひろみ、エースをねらえ!」がなかったりというあたりが熱心なファンの拒絶反応を引き出したりしたようだが、ひろみ、宗方、麗香、そしてひろみの親友・愛川マキに絞って構成された物語展開はダイジェスト感を感じさせない。
久しぶりに見たけれど、最後はやはりグッとくる。
勿論、藤堂貴之や尾崎勇、千葉鷹志や緑川蘭子といったメイン格のキャラクターのウエイトは若干低くなってしまっているし、物語内の時間経過がひろみが一年生の半年間ほどに限定されてるため、ひろみが二年次以降のキャラクターは出てこないのは致し方ないところだろう。
それにしても1979年は『銀河鉄道999』に『ルパン三世/カリオストロの城』、そしてこの作品と劇場アニメの傑作が次々と公開されているな。
『龍の子太郎』や『星のオルフェウス』、『がんばれ!!タブチくん』もそうだし、再編集作品にも『アルプスの少女ハイジ』や『未来少年コナン』、『海のトリトン』などがあるし。
そしてテレビでは『機動戦士ガンダム』や『ベルサイユのばら』、『サイボーグ009』、『赤毛のアン』、『マルコポーロの冒険』などが放送されているし、個人的には『ザ・ウルトラマン』、『燃えろアーサー』、『宇宙空母ブルーノア』も外せないところだ。