『エイリアン4<完全版>』(2003)
2025年 02月 18日
もっとも監督の言によれば、この<完全版>は削除したシーンを復活させ、オープニングとエンディングを別モノに差し替えたものの、所謂<ディレクターズ・カット版>ではないとのことで、あくまでも<劇場公開版>こそが<ディレクターズ・カット版>なのだそう。
上映時間は<公開版>109分に対して<完全版>は117分となっているが、いずれにせよ2時間を切っているのは有難い。

しかし彼女はこういった作品で、こういった場面を求められる女優さんなんだろうか。
『バイオハザード』シリーズで、主演のミラ・ジョヴォヴィッチが脱ぎまくっていたのとは訳が違う。
思わず苛めなのかなと思ってしまうほどだが、プロデューサーとしても名を連ねていることから本人が脱ぎたがりって可能性も?
それはさておき、撮影時の年齢を考えると本人がそのまま脱いでる訳でもなさそうだが、せっかくのシーンなのだがここでのリプリーは不気味だ。
まるでマネキン人形か何かのように無機質で、敢えてそうしているのだろうが加工しすぎに感じる。
それともそもそもがCGで作成されてるのかもしれないが、その後の覚醒したリプリーは年齢相応の見た目になるので、一気に加齢したようでそれもまた気になる。
劇中での時間経過はせいぜい数週間から数カ月といいったところだろうし。
反対にウィノナ・ライダーが演じるコールは、途中でアンドロイドだという正体が露見するのだが、彼女には作り物めいた描写はない。
他の登場人物皆が人間だと疑いもしなかったのだから当然と言えば当然だが、クローン=リプリーの描写と比較するとその温度差がやや気になる。
最後にリプリーたちは地球に降り立つ。
シリーズはその後も続いているが、何れも前日譚や作品同士の空白期間を舞台にしているため、このラストシーン以降の地球やエイリアンがどうなったかは今のところ不明だ。
何れ後日談が明かされる日も来るのだろうか。
<過去記事>
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