『マジンカイザー/死闘!暗黒大将軍』(2003)
2025年 02月 21日
OVA『マジンカイザー』セカンド・バトル!今度の相手はミケーネの暗黒大将軍だ!!以上、「ビバ!びでお」からの転載。
――というとどうしても『マジンガーZ対暗黒大将軍』の再来を期待しちゃう世代だが、これはやっぱり『マジンカイザー』の一本。
過度な期待は禁物なんである。
暗黒大将軍率いるミケーネ帝国の七大将軍が、突如地上へ侵攻を開始した。
グレート・マジンガー、ビューナスA、ミリオンα、バイオンβ、ダイオンγのマジンガー軍団が立ち向かうが、圧倒的な強さを見せる戦闘獣軍団の前に次々と倒れていく。
頼みの綱はマジンカイザーのみ。
だがその頃甲児とさやかは、休暇でパリへ旅行に来ていた…?
…なのでボロクソにやられるマジンガー軍団と併行して描かれるのは、必死に日本へと帰ろうとする甲児くんたちの姿なのであった。
ゴーゴン大公らの執拗な襲撃を辛うじてかわし、ボスボロットの助けを得て見事メンテナンスの終了したカイザーに乗り込んだ甲児は、一挙に形勢逆転。
あっけなくミケーネの野望は潰えさる…って、おいおい(苦笑)。
カイザーが強すぎるのか、マジンガー軍団が弱すぎるのか知らないが、ローリィ、ロール、東しゅん、大出政雄(以上軍団員です、ハイ)、そしてもりもり博士…とドンドン人が死んでいく(鉄也とジュンは怪我をするだけで済んじゃうけど)殺伐としたドラマのラストにしちゃ後味悪いぞ。
これだけ大騒ぎになっちゃった割に、ミケーネの皆さんはわざわざ甲児不在を狙ったわけでもないみたいだし、妨害電波とやらで連絡がとれない、というエクスキューズもわかるけど、緊急時の対策がまるでなってない光子力研究所のウッカリさんぶりも問題だし、約一時間の全力疾走アクション・バトル、本来なら燃えるシチュエーションのハズが、さっぱりノレないぞ。
ところで一切の説明がないんですが、ドクターヘルってどうなっちゃったの?
前作のラストは明かにリベンジありという伏線だったはずなのに。
そして今回のミケーネ帝国。
暗黒大将軍倒してメデタシメデタシで終わっちゃってますが、背後に<闇の帝王>とかいないのかねぇ。
随分ちっちゃい組織だこと。

『マジンガーZ対暗黒大将軍』の興奮再び!
――ということで期待したんだよな、当時。
しかし改めて見直してみたけれど、こんなに酷かったっけ?
キャラが無駄死に!
鉄也とジュン以外のマジンガー軍団は瞬殺!
七大将軍も戦闘獣扱い!
闇の帝王は存在しないのか、暗黒大将軍が敗れるとミケーネの野望も潰える。
そういやエンドロールにロボットジュニア、いたなあ。
あとシローの傍にいるロボット、タマガーのようにもロボダッチのようにも見えるヤツ、ありゃなんだ?