『スパイダーマン３』

ピーター・パーカーとハリー・オズボーンとメリー・ジェーン・ワトソンの物語に決着がつく三部作完結編。

キルスティン・ダンスト演じるＭＪはあんまり評判が良くなかったみたいで、だからこそ今回はブライス・ダラス・ハワードが演じるグウェン・ステーシーという第二のヒロインを登場させたという向きもあるようだが、これは彼女のせいじゃなく誰が演じても好感を抱かれる存在にはならなかったんじゃないかと思う。

ピーターとハリーの仲をかき回すだけじゃなく、男をとっかえひっかえの恋愛依存症で、おまけに嫉妬深いときた。
女優としての実力はイマイチみたいだけど、モテるのも間違いないようだけど、そんなに彼女って魅力的なのだろうか。
もし彼女がいなかったら、ピーターもハリーももっと穏やかな生活をしていたのだろうな、とは思う。

では新しく登場したグウェンの方がＭＪよりイイ女かというと、細かい背景が描かれなかったこともあってそう断言も出来ない。
顔立ちは好みの問題だから置いておくとして、彼女も彼女でエディと付き合ってたかと思うと、彼が不正を働いたと知るやあっさりと捨てたっぽい。
それでエディがライバル視していたピーターと気軽にデートしてたのだから、どっこいどっこいな気もするのだけれど…。

この作品のラストはビターなもので、必ずしもハッピーエンドとは呼べないが、ピーターとＭＪにとってはこれで良かったのかも。
『スパイダーマン／ノー・ウェイ・ホーム』に登場したピーターの表情が穏やかなのは、つまりそういうことなのだろう。

ところで本作のヴィランはサンドマンとヴェノム。
今じゃ単独で主演作も持つヒーローになっているが、本作のエディ・ブロック（エドワード・ブロックJr.）はクズみたいな男。
解釈違いというか、扱いが変われば同じキャラでも如何様にでも描けるんだなと感心。

【ひとりごと】
設定上ピーターとハリー、ＭＪ、グウェンは同い年なのかなと思うけど、演じてる役者さんの実年齢はちょっと離れてるね。
といっても学年でいえば５年程度だけれども。

＜過去記事＞
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