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『インクレディブル・ハルク』

『アイアンマン』に続く<MCU>の第2弾だけに、シールドやスターク・インダストリーズ、ニック・フューリーといった名前だけは出てくるし、最後の最後にはトニー・スターク本人もカメオ出演しているのに、権利関係が複雑だったり、主演のエドワード・ノートンが降板しちゃったりで、今一つ他の<MCU>作品との繋がりが希薄な作品。

『インクレディブル・ハルク』_e0033570_2343322.jpgロス将軍だけは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にアメリカ国務長官として再登場して以来、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『ブラック・ウィドウ』を経て、最新作の『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』では大統領にまで出世していたが、今度は演じていたウィリアム・ハートの逝去に伴いハリソン・フォードが後任となったために、これまた別人のようになってしまったのは残念だった。

そして『キャプテン・アメリカ/ブレイブ・ニュー・ワールド』では、ようやくベティとサミュエル・スターンズが<MCU>世界に戻り、『インクレディブル・ハルク』のその後が明らかになった。
『ハルク2』ではなく『キャプテン・アメリカ4』で描かれる辺りに、<MCU>世界の複雑さや多様性が垣間見られるようだ。

ただここまで来るとブルース・バナーとエミル・ブロンスキーの不在が気になってしまう。
ブロンスキーは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でチラッと顔見せ出演した後に、『シー・ハルク/ザ・アトーニー』でブルースとは和解したことが語られているので、敢えて繰り返す必要はなしと判断されたのだろうが、ドラマ未見のファンもいるだろうから少しは言及しても良かったように思う。

ブルース・バナーはこの後アベンジャーズの一員として様々な戦いに参加することになるのだが、マーク・ラファロに交代して以降のブルースは、どちらかというと三枚目のラインを担っている。
もしノートンが続投だったら、ブルースの扱いも今見られるのとはかなり違う形になっていたのだろうな。

ちなみにエドワード・ノートンは1969年生まれで、マーク・ラファロは1967年生まれだからそれほど差はないが、ウィリアム・ハートが1950年生まれなのに対し、ハリソン・フォードは1942年生まれなのでちょっと差が開く。
またウィリアム・ハートの吹替は菅生隆之が担当し、ハリソン・フォードになってからはお馴染みの村井國夫が担当することになったが、菅生隆之も何度かハリソン・フォードを吹き替えたことがあるので、今回に関しては菅生隆之の続投でも良かったように思う。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8504915/
https://odin2099.exblog.jp/16185055/
https://odin2099.exblog.jp/19466280/
https://odin2099.exblog.jp/22733419/
https://odin2099.exblog.jp/23986945/
https://odin2099.exblog.jp/24907953/
https://odin2099.exblog.jp/26555623/
https://odin2099.exblog.jp/27846641/
https://odin2099.exblog.jp/28834502/


by odin2099 | 2025-02-28 20:43 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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