『うしろの席のぎゃるに好かれてしまった。/もう俺はダメかもしれない。』 陸奥 こはる
2025年 03月 02日
何の接点も無い彼女に好かれた…だけで、俺の学園生活が激変!?
うしろの席の同級生で、学校有数の美少女ギャル・結崎志乃。
勉強ばかりで、友達が一人もいない日々を過ごす俺が、彼女を助けたのは、ほんの気まぐれにすぎなかった。
そのはずが――
「放課後が待ち遠しかった! ……ね、ちゅーして?」
その出来事をきっかけに、俺は志乃と付き合うことになった。
学校が終われば一緒に過ごして、お互いの趣味に付き合って、頻繁にお泊まりして……
彼女は優しく、いつも俺にべったり。
さらにクラスメイトに注目されるようになって、俺の見た目を改造してくれたり、俺の周りも騒がしく。
一人の時より、落ち着かないんだが……ま、こんな学校生活も悪くはないか。
× × ×
マジ惚れだから今夜、泊めて?
ぼっち高校生の藤原三代は、ドブにハマった美少女ギャル、結崎志乃を偶然助けてしまう。
その日から、後ろの席の彼女になぜか、めちゃくちゃ好かれてしまった…。
平穏な日常を過ごしたいのに、夜にいきなり自宅に襲来!
密着お泊まりからの、まさかのデートまで!?
ぐいぐい来すぎる距離感と、皆が知らない乙女な一面に、揺さぶられるこの気持ちは――?
ギャルを助けたばっかりに、人生激変かまわれラブコメ!

最初のうちはイタズラか何かだとスルーしていたが、どうやら本気らしい?!
ということで人目もはばからずイチャつくバカップルの誕生となる。
そして年末には二人で温泉旅行へ出かけ、そして結ばれて…という展開が早い早い。
そこまで4カ月足らずだ。
街を歩けばナンパ、スカウトされ、近隣の学校にまで美少女として名高い志乃が、なんで三代クンのことを気に入ったのかがイマイチわからないし、志乃の独占欲に強さというか嫉妬深さはちょいと恐怖を覚えるほどだが、基本的には周囲の迷惑顧みずだけれども大きなトラブルも起きず、ピュアなカップルのイチャコラを微笑ましく読んでいられる一篇。
ただ続巻が出ないんだなあ…。
既刊分は3巻までで、登場人物も増え、こしゃまっくれた志乃の妹・美希の存在やクラスメイトの動向、何やら秘密を抱えてそうな三代のバイト仲間のハジメ、三代の両親と過去からの繋がりがあることが判明した担任の中岡…と面白くなってきたところで中断。
というか、そろそろ2年近く経つのだから打ち切りってことかなあ。
その割にコミカライズは現在進行形で、つい先日2巻が出たばかり。
また同じ作者の新作がWEB連載中だが、そちらでもこの作品とのコラボ小説が発表され、数年後と思しき三代と志乃が出て来ているのだが、純粋な続きはもう読めないのかな?
だとしたら残念。
ラノベ界はシビアだ。
このまんまコミカライズが原作小説に追いつき、その続きがコミックでも良いから読めたらなあ…。