『バットマンVSスーパーマン/ジャスティスの誕生』
2025年 03月 05日
だが視点を変えれば――という導入部から始まった『マン・オブ・スティール』の続編。

前作の否定から始まるというのも、長いシリーズ、ユニバースを見据えてのことなのだろう。
最後にはバットマンがスーパーマンを認めて終わる、というのも予定調和だ。
ただバットマン=ブルース・ウェインの、やや過剰とも見えるスーパーマンへの畏れは、実はレックス・ルーサーの策謀によるものだったことが中盤以降に明らかにされていくのだが、レックスがどのようにしてブルースの心を操ったのかについては説明がない。
ブルースがバットマンであること、そしてクラーク・ケントがスーパーマンであることもレックスは知っていたが、その理由についても同様だ。
なのでバットマンとスーパーマンが何故対決しなければならなかったのか、その肝心のところが上手く伝えられていないため、二大ヒーロー世紀の激突!といった高揚感が得られなかったのは残念である。
また作品中随一の儲け役であるワンダーウーマン=ダイアナ・プリンスだが、彼女が何を目的にして行動しているのかがわからないので、全体としては今一つ魅力に欠けてしまう。
ただの謎の美女として主人公たちをかき回し、そしてクライマックスでは頼もしい助っ人として駆けつける、それだけなのだ。
彼女は自分のことをブルースに知っていてもらいたかったのか、他のメタヒューマンたちをどうしたかったのか。
それは謎のままなのである。
【ひとこと】
何度見返してもロイスの入浴シーンは良い。
撮影時のエイミー・アダムスはおそらく41歳ぐらいだったろうが、30歳くらいだったダイアナ役のガル・ガドットと並んでも違和感は少ない。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/24259702/
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