『白雪姫』(1937)
2025年 03月 19日
……ということでアニメ版を鑑賞。
1937年の作品ということは、えーと88年前?!
未だに現役の”商品”として流通しているというのは凄いことだ。
日本で100年後も残っているアニメ作品って何だろう?

先ず白雪姫と王子様は、序盤で既に出会っている。
偶然通りかかり、その際にお互い一目で恋に落ちたということらしい。
最後にフラっと通り掛かって姫を救うよりかは説得力はありそう。
ちなみに王子のキスで姫が目覚めるというのは、どうやらディズニー流の改変なんだと。
ふーん。
7人のこびとたちにキャラクターを与えたのもディズニーのようで、本筋そっちのけでこびとたちが愉しく歌い踊る場面が延々と続くのもディズニー流。
そもそもがミュージカルとして物語を再生させたこと自体が、ディズニーマジックなのだろう。
魔女に化けた女王は、あの手この手で白雪姫を亡き者にしようとするのだが、直接出向くのは毒リンゴを携えた一回きり。
その前に狩人を使って殺害を画策するも、狩人の裏切りにあって失敗したケースを含めても2回で、これは原典よりも少ない。
似た場面の繰り返しを避けるためか、それとも物語の残虐性を薄める狙いがあったのか、さてどちらだろうか。
思ってたほど女王の出番は多くないし(最後もあっけない退場)、思っていたより女王様は美人だったし、王子はそれでも空気だったし、白雪姫とこびとたちのワチャワチャがメインで、肝心の「女王VS白雪姫」の比重は軽いのだけれども、気持ち悪いくらいヌルヌルと動くキャラクターたちに、アニメに駆ける当時のスタッフたちの本気と、ウォルト・ディズニーの執念を見る思いがした。
【ひとりごと】
「ハイ・ホー」、「いつか王子様が」…意外に歌知らなかったな。