『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』 佐伯さん
2025年 03月 21日

「周くんの格好いい所ずっと見たくて我慢してましたもん」
告白された周への不安を拭い、バレンタインデーの夜は甘い時間を過ごした周と真昼。
ホワイトデーのお返しでついにアルバイト先へ真昼を招待した周は、嬉しそうな恋人の姿を見て、真昼と出会い世界が変わったことを実感する。
二年生も終わりが近付くなか、穏やかで愛おしい日常を送る二人は、重ねた日々を思いながらあたたかな陽だまりに包まれるのだったーー。
可愛らしい隣人との、甘くじれったい恋の物語。
小説は11巻が発売。
バレンタインにクラスメイトから告白され戸惑う周、気遣う真昼。
そしてホワイトデーではお返しに、遂に自分がバイトとして働いている喫茶店へ真昼を招待する周。
基本二人の甘々なイチャつきぶりを愛でるのがこの作品の正しい鑑賞法だろうとは思うのだが、そのラストに突然放り込まれた小さな爆弾…。
WEB連載版は既にその先に進んでいるので更にヤキモキさせられるのだが、そろそろ真昼も周も母親である小夜と真摯に向き合う時が来たのかも知れない。
父親の朝陽とは接点が出来たが、この二人が何故婚姻関係を結び、そして真昼が生まれたか。
まだ明らかにされていない何かがありそうだし、それを乗り越えなければ周と真昼の未来もない気がする。