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『エマニュエル/愛欲のチベット』(1993)

『エマニュエル/愛欲のチベット』(1993)_e0033570_22055334.jpg
飛行機内で、若く美しい女性が初老のマリオの隣に座った。
彼女は「私はエマニュエルよ」と名乗る。
19年前、エマニュエルに性の調教を施したマリオは、特殊な媚薬を使って今の姿に変身したのだという彼女の話を信じようとしない。
そんな彼に、エマニュエルは19年間の淫美な体験を語り始めるのだった……。
人生の意味を求めチベットの地を訪れたエマニュエルは、宗匠からあらゆる女性の姿に変身できる秘薬の香水を与えられる。
媚薬を使い若返ったエマニュエルは、NYから来ていたロック歌手のアダムと出会い……。
『エマニエル夫人』のプロデューサー、アラン・シリツキーが手掛けたテレビ映画で、主演はマルセラ・ワレンシュテイン。
シルヴィア・クリステルも特別出演し、かつてエマニュエルに性の調教を施したマリオを演じているのは、先ごろ俳優業からの引退を表明した二代目ジェームズ・ボンドのジョージ・レイゼンビーだ。
『エマニエル夫人』の主題歌のメロディも流れるので、一応正当なシリーズ作品ということになるのだろうか。

5作目以降の劇場版シリーズもかなり荒唐無稽なお話になっていたが、今度のエマニュエルは若返って別人に変身するわ、人の心を操ることが出来るわ、で殆ど超能力者か魔法少女の如きスーパーヒロインと化している。
マリオの前では元の姿を披露する(勿論シルビア・クリステルが演じている)ものの、マリオが本気にしないのも致し方ない。
信じろという方が無理な話だ。

『エマニュエル/愛欲のチベット』(1993)_e0033570_22052368.jpg物語のフォーマットは、エマニュエルが自らの体験談を語りかけ、それをマリオが半信半疑で聞くというもので、幾つかのエピソードで構成されたオムニバス形式。
その内の最初のエピソードは、マリオとの出会いを語る一作目『エマニエル夫人』の変則リメイクで、後は新作が続く。

流石にシルビア・クリステルは脱がないが、マルセラ・ワレンシュテインは脱ぎっぷりが良く、登場する場面の殆どで脱いでいる。
他の女優さんも脱ぎ惜しみせず、無粋なボカシやモザイクもないので見ていてストレスは感じない。
ただお話が面白いかどうかは別の問題である。

DVDは単独以外でも『エマニュエル・ザ・ハード』、『エマニュエル/愛欲の情事BOX』、『エマニュエル /愛と官能の物語』などのシリーズとしてもでもリリース済み。
せっかく綺麗な裸が見られるのに、全体的にあまり画質が宜しくないのは残念かなあ。
by odin2099 | 2025-04-06 22:09 | テレビ | Trackback | Comments(0)

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