『ゴーストライダー２』

ニコラス・ケイジ主演の『ゴーストライダー』第２弾。
本当は”続編”と表現したいところなのだが、”続編”と呼ぶにはストーリーが繋がら過ぎる。
せいぜい”姉妹編”が妥当なところだろう。

のっけからアクションで始まる１時間半。
時折放り込まれるしょうもないギャグ（なかにはニコラス・ケイジの百面相も！）を織り交ぜながらも展開は割と一直線だし、仲間かと思いきや裏切者が出てきたりで、ストーリーそのものは面白くないものの、それなりに愉しめる作品になっていた。
前作の方が主人公が苦悩したり葛藤したりで辛気臭い部分もあったけれど、本作ではそのあたりは綺麗に取っ払られている。

主人公が忌まわしいゴーストライダーの”能力”を忌避し、それを捨て去りたいと願っていることや、時至れば一方的に現出するライダーを「ジキルとハイド氏」のように捉えていたり（いや、ここはマーベルコミック的にはハルクを引き合いに出すべきか）で、単なる能天気な兄ちゃんにはしていないのだが、そういった要素はせいぜいスパイス程度。
あくまで「悪魔の力手に入れた　正義の（？）ヒーロー」としてのゴーストライダーを描くことが中心だ（とはいっても基本は”怪物”扱いなのだが）。

シリーズ第３弾があっても良さそうな終わり方だったが、結局映画は２作で打ち止め。
今は権利がマーベルスタジオに戻ってるので『エージェント・オブ・シールド』にゲストとして登場もしているが、そのうち正式に＜MCU＞デビューするのかも？

＜過去記事＞
https://odin2099.exblog.jp/24053541/