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『オーケストラで楽しむ映画音楽XVI』

4年連続で「オーケストラで楽しむ映画音楽」シリーズへ足を運んだ。
ただ今年の1月に秋山和慶が急逝されたため、これが生前最後の企画コンサートということになる。
年明け早々に指揮者が大井剛史に変更になる旨告知があって案じていたのだが、残念な結果になってしまった。
ただアンケートも実施しているので、次回以降もこのシリーズは続行されるようだ。
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『オーケストラで楽しむ映画音楽XVI』_e0033570_20274416.jpg前半は今夏に新作公開も控えたジョン・ウィリアムズの「スーパーマン・マーチ」で幕開け。
予告編でも流れているので、おそらく新作でもこのメロディは何らかの形で流れるのだろう。
金管楽器も良いのだが、やはりこの曲は弦楽器の支えがあってのもの。
良い音のホールで、良いオーケストラの演奏でどっぷりと聴きたい一曲だ。

続いて純然たるクラシック曲が2曲だが、どちらも映画の中で印象的に使われたもの。
原曲を直接聴くより、映画音楽として先に聴いたという人も少なくないのだろう。
どちらも重厚なオーケストレーションが愉しめる。

前半の最後は伊福部昭の「SF交響ファンタジー第1番」。
「2番」と「3番」も演ってくれ、と言いたいところだが、それは今後のプログラムに期待。
終盤の「宇宙大戦争マーチ」と「怪獣総進撃マーチ」が交互に演奏される件は圧巻だ。

後半はジャズ・トリオで昭和のアニメの曲を幾つか。
最初は『サザエさん』のED、次が『ドラえもん』のOP(「ドラえもんのうた」)、『キャンディ・キャンディ』OP、『アルプスの少女ハイジ』OP、『鉄腕アトム』OPときて、最後は「ルパン三世のテーマ」。
ユニークなアレンジで面白い試みだとは思うものの、他のプログラムと並べると若干浮いた感じがしないでもない。

ちなみに宮本貴奈は『ドラえもん』の紹介の時に「昭和48年~」と言っていたが、それでは旧作の方になってしまう(一瞬 ♪ぼくのドラえもんが 町を歩けば~ の方を取り上げるのか?!と思ったり…)。

その後はゲストヴォーカルのMay J. をメインフューチャーしての楽曲が続く。
実は『ボディガード』も『グレイテスト・ショーマン』も未見なので今一つピンとこなかったのだが、最後の『ラ・ラ・ランド』は聴き応えあり。

映画そのものはハッピーエンドなのかどうか解釈が分かれるところだろうが(個人的にはハッピーエンドとするには切なすぎると感じ、そうは受け止められなかった)、あのAnother Day Of Sunは聴いているだけで心が浮き立つ名曲だと思っている。

『オーケストラで楽しむ映画音楽XVI』_e0033570_20292170.jpgアンコールは、これまた今夏新作が公開される作品ということで、予想通り「ジュラシック・パークのテーマ」。
これもオーケストラ映えする、ワクワク感を盛り上げてくれるジョン・ウィリアムズの好スコア。
ウィリアムズで始まり、ウィリアムズで終わり、綺麗にまとまった。
by odin2099 | 2025-04-20 20:32 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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