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『ロボコップ2』(1990)

近未来のデトロイト。
放射能を含有する新麻薬”ヌーク”の登場により、デトロイトの治安は悪化の一途をたどっていた。
ロボコップと相棒ルイスは”ヌーク”をデトロイトに持ち込んだ麻薬密造一味のボス、ケインを追うが、逆に壊滅的な打撃を受けてしまう。
一方、オムニ会長オールドマンはデトロイト市を乗っ取るため、新鋭の美人学者フォックス博士に、ロボコップより更に冷徹で強力な”ロボコップ2号”の開発を指令。
ロボコップの持つ正義感などといった人間感情に嫌悪感を抱いていた博士は、2号の頭脳に麻薬王ケインの頭脳を埋め込み、最初の指令としてロボコップの破壊を命ずるのだった…。
『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のアービン・カーシュナーを監督に迎え、前作より全編アクション色を打ち出した大ヒットシリーズ第2弾。

以上、DVDのジャケット裏より。

『ロボコップ』といい『バットマン』といい、どうしてアメリカは暗いヒーローが好きなんだろう。
テーマや物語が暗いのは構わないけど、肉体を損なう暗さは堪らない。
前作よりちょっとドギツイ気がする。
コミカルなシーンも増えたけれど、笑えなかったな。
次回はもっとスッキリしたヒーロー映画にして欲しい。
あと、何故音楽を変えてしまったのだろう。
せめてタイトル・テーマだけは残して欲しかった。
だいぶ安っぽくなってるぞ

こちらは公開当時の鑑賞メモ。
『ロボコップ2』(1990)_e0033570_06334260.jpg今回が実に35年ぶりの鑑賞だったけれど、感想は殆ど変わらなかった。前回はマーフィの殺害シーン、今回はロボコップの解体シーン、何れも人間の尊厳を踏みにじるような、そんな残虐さがある。
それがあるからこのシリーズ、どうしても好きになれない。
反対に能天気さを論われることもある『ロボコップ3』は、単純にヒーロー映画として好きだ。

今回はロボコップの2号機が登場。
ということはタイトルの『ロボコップ2』は、『ロボコップ』のパート2と、ロボコップの2号機のダブルミーニングなのだろう。
その割に2号機のデザインにロボコップと共通するものが見出せず、単なる悪者メカ、殺人ロボットになってしまってるのがちょっと残念かな。

で、ロボコップ対ロボコップを前面に押し出しアクション重視を売りにしてるようだが、アクション場面になるとロボコップ、妙に軽くなってないか?
普段は重量感ある動きをしてるし、倒れたロボコップを仲間の警官たちが運ぶシーンでは明らかに「重い」という演出がされてるのにねえ。
まあアクションシーンに使われてるのが軽量化されたスーツだったり、投げ飛ばされたり、放り出されたり、吹っ飛ばされたりする場面では、中身が空っぽのダミーを使ってるからなんだろうけど、そういう時は効果音とかで何とかしてくれないとなあ。

そして音楽。
レナード・ローゼンマンの書いたテーマ曲も悪くはない。
しかし!
『ロボコップ』といえばベイジル・ポールドゥーリスなんである!!
『3』で復帰し、その後に作られたTVシリーズでもポールドゥーリスの書いたテーマ曲が使われたようで、これはもう切っても切れない仲!
カーシュナー監督がローゼンマンと仲良しだからというのが起用の理由らしく、そこは相性とか色々あるから強くは言えないところではあるのだが。

そのカーシュナー監督というと、本作の外には『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』しか見たことないのだが、この人の監督としての凄さがどうもよくわからんなあ。


by odin2099 | 2025-04-26 06:34 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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