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『アイアンマン3』

『アベンジャーズ』後の<フェイズ2>の一本目の主役もトニー・スターク、アイアンマンだった。
まあ<MCU>の顔というか、座長だもんな。
それにブルース・バナーもカメオ出演。
<MCU>開幕を告げた2人が、当然のように第二章の幕開けにも立ち会った形だ。

『アイアンマン3』_e0033570_2332241.jpg尊大で自信過剰、そんなトニーの意外なメンタルの弱さが露呈するのが今回の作品。
いや、『アイアンマン2』の時も結構落ち込んでたっけ。
あの時とは状況が違うとはいえ、自分の立脚点が揺らぐと自信家って奴は脆くなるものらしい。
不眠症になり、強迫観念に囚われたようにスーツを作り続ける弱さは、映画の最後にはペッパーやローディ、それに偶然出会った少年との交流もあって克服されたものと思われたが、やがてウルトロン開発へと繋がっていくのだから根は深かったようだ。

そのスーツ、『アイアンマン2』の時にはアタッシュケース型の携帯用スーツが登場し、次の『アベンジャーズ』ではトニーの手元に飛んできて瞬時に装着出来るタイプのものが開発されていたが、今度はパーツ毎に飛翔して装着出来たり、他のスーツへも瞬時に換装出来るタイプが出てきたりと、何やらデジャヴを感じるものに進化してきている。

ぶっちゃけこれって日本の変身ヒーローに大きく影響されてないか?
あんまりそういう意見を目にしないのだけれども、これを更に発展させた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の時のスーツなんぞ、すぐさま宇宙刑事のコンバットスーツを連想したものだ。
映像表現的には「蒸着!」とか「焼結!」とか「結晶!」とか「着化!」とかいう掛け声が似合いそうなのだが。

そして<MCU>といえば次回作への伏線だが、前作『アベンジャーズ』同様に今回もなし。
仕切り直したばかりなので、これ単独で愉しんでくださいということだろうか。
オマケシーンはあって、前作ではアベンジャーズのメンバーがひたすらシャワルマを食べるというシュールなものだったが、今回はブルースが登場し、ほのぼのとしたオチが付く。
しかしマーク・ラファロのルックスが『アベンジャーズ』登場時とはまるで違うので、最初は誰だかわからなかった。
これは反則だろう(吹替で見たので声で誰だかわかったが)。

それにしても偽マンダリンことトレバー・スラッタリー、ここまで息の長いキャラクターになるとは、この時には思いもしなかったな。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/20390584/
https://odin2099.exblog.jp/22358604/
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https://odin2099.exblog.jp/24075031/
https://odin2099.exblog.jp/25012469/
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by odin2099 | 2025-04-29 09:19 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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