『名探偵コナン/11人目のストライカー』(2012)
2025年 04月 30日

暗号を解いて爆弾を見つけなければ大勢の犠牲者が出るというのだ。
その頃コナンたちはJリーグの試合の観戦でスタジアムに来ていたが、暗号を解いた結果爆弾が仕掛けられていたのはそのスタジアムだと判明。
コナンの活躍により爆破は行われてしまったものの、事前に避難誘導が出来たために観客や選手たちに死傷者は出なかった。
だが数日後、第二の爆弾予告が届く。
Jリーグ20周年記念プロジェクトとのコラボ作品で、現役のJリーガーたちが本人役で出演、見事な棒読み台詞を披露してくれるのはご愛敬。
他にも専門外の著名人が何人か出てくるが、やはり同じような状況。
ま、いいけどね。
一本の映画としてはかなりの見応えあり。
2時間弱の上映時間の中で、まず最初の30分でかなり大きな見せ場が来て、その後も容疑者は何人か上がるものの決め手に欠け、二転三転のミスリードを誘い、そこにちょっとしたお涙頂戴モノの要素が加わるというもの。
ただ前半の盛り上がりがピークで、後半が尻つぼみな気がしたのは自分だけ?
そして今回の特徴としては、蘭と哀の活躍場面が少ないこと。
それでも哀はコナンのサポート役に徹しているものの、蘭は物語には大きく関わってこない。
もしかすると爆弾の犠牲者になっていた可能性はあるが、特に蘭自身が狙われていた訳ではないので”その他大勢”に近い扱いとも言える。
面白かったのはオープニングタイトルで、『名探偵コナン』という作品のバックボーンと主要なレギュラーメンバーを新一、ついでコナンが紹介する毎回お馴染みの場面があるのだが、それに対して少年探偵団の面々が「何ブツブツ言ってんだ?」と絡んだり、最後の決め台詞を言い忘れていると哀に「忘れてる」とツッコまれてること。
もうシリーズ16作目だもんなー、パターン破りも良き。