『ドラえもん/のび太の絵世界物語』(2025)
2025年 05月 02日
数十億円の価値がある絵画が発見されたニュースを横目に、夏休みの宿題である“絵”に取り組むのび太。
その前に、突然絵の切れ端が落ちてきた。
ひみつ道具「はいりこみライト」を使い絵の中に入って探検していると、不思議な少女・クレアと出会う。
彼女の頼みを受けて〈アートリア公国〉を目指すドラえもんたちだったが、そこはなんと、ニュースで話題の絵画に描かれた、中世ヨーロッパの世界だった!
そしてその世界には〈アートリアブルー〉という幻の宝石がどこかに眠っているらしい。
絵の中の世界〈アートリア公国〉とは一体・・・?
幻の宝石のひみつを探るドラえもんたち。
しかし、〈アートリア公国〉に伝わる“世界滅亡”の伝説が蘇ってしまい、大ピンチに!!
はたして、のび太たちは伝説を打ち破り、世界を救うことができるのか!?

その前段で終わっていたら、かなり淋しいお話になっていただろうけど、例えご都合主義だという人がいようとも、自分はこれでメデタシメデタシの方が好き。
これで劇場版『ドラえもん』全44作品中24本見てるけど、その中でも上位にくる出来栄えだと思う。
ちょっとツンデレ気味のヒロインであるクレアが可愛いし健気だし、クレアの幼馴染のボーイフレンド、マイロもまっすぐで勇気ある少年。
全体的にバトル色、スペクタクル色が強めで、ドラえもんたちと対峙する伝説の悪魔はかなりの強敵。
スネ夫やジャイアン、静香ちゃん、遂にはドラえもんまでやられてしまい、残るはのび太とマイロだけ、なんていうかなり絶望的な状況に陥ったりで手に汗握らせる。
そして最後は、前述の通りちょっと物悲しい別れの場面があるのだけれども、その後で極上のハッピーエンドが待っている。
笑えて泣けて、という娯楽映画の王道を行く作品に仕上がっている。
ただ残念ながらその盛り上がりに水を差したのが、ゲストキャラの演技。
申し訳ないがかなり減点させていただくことになりそう。
ホント、勿体ない。