『俺の背徳メシをおねだりせずにいられない、お隣のトップアイドルさま』 及川輝新
2025年 05月 02日
“おせっかい”な高校生・真守鈴文はお腹を空かせて倒れていたマンションの隣人を助ける。
その正体は人気絶頂の女子高生アイドル・有須優月だった!
理想のアイドルでいるため、過度な食事制限をしていた優月。
だが心配した鈴文が手料理をふるまうと、
「……はああああああああああああっっ!」
「もう、無理ぃっ……!」
と幸せいっぱいの顔で完食!
その食べっぷりに恋をした鈴文は、優月の大好物で誘惑して《メシ堕ち》させることを決意する。
豚丼、ラーメン、お好み焼き!
「ぜったい食べない!」と言いながら、優月は今日も鈴文のメシを欲しがってしまう──。
ちょっと特別なお隣さんのお腹とハートを掴む、メシ堕ちラブコメ!


人気ラノベのスピンオフが4編収録されたものなのだけれども、『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』、『双子まとめて「カノジョ」にしない?』、『他校の氷姫を助けたら、お友達から始める事になりました』の3編は読んでいたシリーズだったが、この作品だけ存在を知らなかったから。
で、どんな作品なのか気になっていて遂に手を出した次第。
正確にはコミカライズ版の方を先に読み始めたのだけれども、普段はストイックなアイドルが拒み切れずに食べ始めると突如グルメレポーターと化したり、高校生とアイドルの間で葛藤したり、主人公はアイドルとしてのヒロインには興味がないけれど、巣の彼女にはガチ恋してしまったり、という展開が面白くて…。
主人公が食べさせる料理がなんだなんだでジャンクフードばかりなので、ヒロインのストレス解消にはなるかもしれないけど健康面ではどうなのか?と思わなくもないけど、出てくる料理そのものは美味しそうだし、それを美味しそうに食べるヒロインも可愛らしいから、まあいいや。
小説1巻が2023年の11月、2巻が2024年の2月でその後は刊行されていないし、”次”は気になるけれど綺麗に締められてるからこれで完結なのかな。
アイドルとしてその選択はどうなのかなという気もするけれど、やはりハッピーエンドを期待させる終わり方はいいよね。
今後はコミカライズ版に期待。