『アポロ13』(1995)
2006年 05月 04日

この未曾有の危機から必死で生還せんとするアポロのクルーたちと、それを支える地上の管制官たちの姿を描いた実録もので、原作になっているのはジャーナリストのジェフリー・クルーガーと、このアポロ13号の船長だったジム・ラベルとの共著。
2時間半もの大作だが、不思議と飽きないし弛れない。それは物語の骨格がしっかりとしているからだろう。
当然映画用に脚色されている部分も多々あるのだろうが、元々が実に劇的なドラマであり、それを上手く映画に掬い取った監督を始めとしたスタッフの勝利でもある。何度でも見たくなってしまう要因だ。

そして役者たち――乗組員のフレッド・ヘイズを演じたビル・パクストン、ジャック・スワイガート役のケヴィン・ベーコン、それにエド・ハリスが演じたジーン・クランツら管制官たち――が、実に「らしく」見えることも成功の大きな要因だ。実際当時の写真や映像を見ると、皆それなりに当人たちに似ている。
ただ主役のトム・ハンクスだけは完全に別物。
ジム・ラベル当人はケビン・コスナーを希望していたようだが、確かに当時のラベルはコスナー似だと言っても良いだろう。
もっとも映画としてはハンクスで正解で、これがコスナー主演だったらここまで映画としての完成度が高まったかどうかは疑問である。


ライトスタッフ 「ライトスタッフ」(83)は、アメリカの初期の宇宙開発計画に参加したパイロットとその家族をめぐるドラマ。 製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェームズ・D・ブルベイカー。監督・脚本は「SF/ボディ・スナッチャー」(78)のフィリップ・カウフマン、原作はトム・ウルフの『ザ・ライト・スタッフ』(中公文庫)、撮影はケイレブ・デシャネル、音楽はビル・コンティ、特殊視覚効果はゲイリー・グティエレツが担当、チャック・イエガーがテクニカル・コ...... more

アポロ13 / ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン ISBN : B00081U4L6 アポロ13 (1995) APOLLO 13 監督:ロン・ハワード 原作:ジム・ラヴェル、ジェフリー・クルーガー 脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr、アル・ライナート、ジョン・セイルズ、エリック・ロス 出演:トム・ハンクス、ケヴィン・ベーコン、ゲイリー・シニーズ、ビル・パクストン、エド・ハリス、キャスリーン・クインラン、ローレン・ディーン <ストーリー紹介> 実話に基づいた作品。...... more

製作:ブライアン・グレイザー 製作総指揮:トッド・ハロウェル 監督:ロン・ハワード 脚本:ウィリアム ブロイルスJr. 、アル レイナート 、ジョン・セイルズ 原作:ジム・ラベル、ジェフリー・クルーガー 出演者:トム・ハンクス 、ケビン・ベーコン 、ビル・パクストン 、ゲイリー・シニーズ 、エド・ハリス、キャスリーン・クインラン、ローレン・ディーン 音楽:ジェームズ ホーナー 撮影:ディーン・カンディ SFX :デジタル・ドメイン 1995年 アメリカ アポロ計...... more

何度も観てる作品ですが、イマイチ盛り上がりに欠けるのはやっぱり成功話じゃなくて失敗話だからかな。それでも十分楽しめる作品なんだけど。まぁしかし、このメンツなら黙っててもそこそこのモノが出来そうだよね。とにかく豪華な顔ぶれ。監督がロン・ハワードに、トム・ハ...... more

1995年:アメリカ 原作:ジム・ラヴェル 監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス、ケビン・ベーコン、ビル・パクストン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス あまりにもドラマティックな実話の映画化。1970年4月、月へ向けて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故....... more
このDVDは先日購入して、私の秘蔵の1本になりました。
「栄光の時になると思います」と語るシーンがあり、
ラストでトム・ハンクスのジム・ラベルが
「僕らのミッションは輝ける失敗と呼ばれた」と言ってますが、
実際にはこの映画がヒットするまで、ラベルは忘れられた存在だったようですね。
まぁ何にせよ、良い話ではありますが。

当時のニュースを知らないので、事故が起きてから最後まで手に汗握る、まさに目が話せない映画でした。
13号のクルーも素晴らしかったんですが、地上スタッフのエドハリスが最高!これですっかりファンになってしまいました。
主人公はやはりトムハンクスでしょう。ケビンコスナーだったら・・・船長がスーパーヒーローになっていそうです(笑)
あまり長さを感じさせない映画ですね。
それだけ内容が充実しているということですが。
当時のニュースは自分も記憶にありませんが(苦笑)、
そもそも日本では大きな扱いはされていなかったと聞いたことがあります。
エド・ハリスは何故かこの時期に出演作品を色々見てました。
『ザ・ファーム/法律事務所』、『アビス<完全版>』、『ニードフル・シングス』、『ザ・ロック』・・・。
どれもこれも皆格好良い♪
『ライト・スタッフ』と『アポロ13』、両方に出ていたので
”宇宙飛行士顔”なんて呼ばれてましたっけ。
ジーン・クランツはパイロットだったけど、宇宙飛行士じゃないんだが・・・。
どちらも主役ではないものの、強烈な印象を残してますね。

それなりに長い作品ではありますが、その長さを感じさせませんね。
それだけ締まった作品なんだと思います。
そして何といってもエド・ハリス!
この映画の真の主役だと言っても過言ではない?!